大井川 にわか鉄旅(4)

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記事の中では大井川鐡道(略称:大鐡)での「にわか鉄旅」が続いています。手にしているのはPanasonic LUMIX GX7mk2とLeica DG12-60mm。

奥大井湖上からバスで千頭に戻ってきたのが12時過ぎ。午後発の新金谷行きのSL「かわね路号」に乗るのですが、出発まではまだ時間があります。この隙に2箇所をまわってきました。まず以前に紹介した本線の田野口駅まで行って短時間で千頭にとって返し、次にもう一度井川線にひと駅だけ乗車して移動しました。

ひと駅乗ると川根両国駅。そこからものの1,2分も歩くと、目当ての「両国吊り橋」が見えてきました。

駿河の国と遠江の国を結ぶ橋なので両国吊り橋なのだそうです。

奥大井には吊り橋がいっぱいありいくつかは観光名所になっていますが、中でもこの橋はワイヤーでがっちり補強され、板張りもしっかり隙間なく貼られているので、高いところが少し苦手な私でも怖がらずに渡れます。

真下に見えるレールは井川線と大鐡の車両置き場。
粘れば吊り橋+列車の写真も狙えるのですが、なにせ2時間に1本の井川線なのでなかなかそうもいかず・・・。

吊り橋から周囲を見渡せば、実に味わいのある山と川の風景。

吊り橋を堪能した後、徒歩で千頭駅まで戻ります。

うまくすればSLが転車台に乗って回る場面が見れるかも、と所要20分くらいの道を結構スタスタ歩いたのですが、残念ながら転車台には間に合わず。到着したらすでにSL急行かわね路号はホームにスタンバイ済みでした。

まともな昼ご飯を調達し損ねてお腹空いたなあ、と思いながら歩いてきて、転車台を逃した後悔もあったのですが、元気に煙を吐くC11の雄姿を見たら、テンション上がって空腹なんでどうでも良くなりました。

生きて動くSLを間近で見るのは初めてなので、さすがにちょっと興奮。腹減ってる場合じゃない(笑)。

思わず寄ってみたりして。

横からも撮ったりして。

後ろからも撮ったりして

客車も撮ったりして。この日私が乗った指定席は2号車でした。

中も撮ったりして。もうこのへんで夢中になって見境いなくなってます。

窓も撮ったりして

窓枠に寄って撮ったりして。

自席に座って上を撮ったりして。天井、網棚、扇風機、なにもかも素晴らしい。

ほどなく千頭駅を出発。
止まっている間は夢中で撮りまわっていたのに、動き出した後は、時速30キロくらいでゆっくり走る心地よい揺れに身を任せ、沿線案内の味のある車内放送に聞き惚れ車窓の豊かな自然に見惚れて、写真を撮るのも忘れてあっという間に時間がたってしまいました。

一枚だけ、沿線の風物として川根の茶畑の写真だけは載せておきましょう。ピン甘でブレブレで酷いゴースト&フレアの失敗写真ですが、SLの車上から撮ったというだけで本人にとっては意義深いのです(苦笑)。

SLの終着は新金谷駅。機関士の方の後処理する姿が興味深かったですね。

長々と見ていただいてありがとうございます。4回にわたる大井川にわか鉄旅記事の最後の写真は、本線の駿河徳山駅で、狙っていたわけではなく偶然にすれ違った、走るC11の雄姿です。

乗ってしまえばこうは撮れないのだから、このすれ違いは運が良かったです。ミラーに写っている普通列車の愛嬌ある表情と並んで、実にいい感じ。

天候にも恵まれた大井川鐡道の日帰り周遊、実に楽しかった。移動の時間を気にせず、ここでじっくり時間を使って狙った写真をしっかりとる撮影旅行に、いつか来てみたいものです。できれば花の季節、新緑の季節、紅葉の季節に。
はやくコロナおさまらんかな。

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