大井川 にわか鉄旅(3)

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あけましておめでとうございます。
今年もマイペースで更新していきますのでよろしくお願いします。

ブログ記事の方は昨年末からのつづきです。金谷駅から大井川鐡道でおよそ2時間半、Panasonic LUMIX GX7mk2と Leica DG12-60mmを手に大井川上流の山間部に入って、ついに今回の日帰り旅の最深部・折り返し点に到着しました。 こちらです。奥大井湖上駅の遠景。

山奥の湖の無人の半島に、道路のない「列車でしか行けない秘境駅」がある、と観光ガイドや写真雑誌で見ました。是非この場所に立ってこの風景を見てこの写真が撮りたいと以前から思っていて、この日来て、見て、撮ることができました。

写真自体は、風景写真・鉄道写真としては残念な出来です。逆光で肝心の秘境駅のある山肌が暗く、フレアなのか霞なのか画面全体が白っぽく鈍い。構図もパンフレット通りで平凡。

何よりせっかくの秘境駅写真なのに、列車がいない。

言い訳を多少すると、この日この場所この時刻では逆光や湖面からの強い反射光の影響は免れませんでした。かといって光線が変わるのを待つ時間の余裕も無し(次に列車がこの駅を通りかかるのは30分後ということはわかっていたが、それまで待つと1日に4本しかない貴重な帰りのバスを逃してしまい、都合約2時間のタイムロスになる)。へっぽこスナップ愛好家で貧乏性の私には、短い冬の日中の2時間を犠牲にしてここで粘る選択は難しかったです。

ローカル線の鉄道写真は、優先順位を熟考した上で時間をしっかり使うプランで粘り強くシャッターチャンスを待たないと成り立たないんですね。あと、良い鉄道写真を撮るためのには逆説的だけどクルマで動かないと厳しいのかな。

大いなる反省はありつつも、私は、まずはこの日ここで撮れたこと自体に個人的に非常に満足しています。とりあえず「俺はここに来た」記念写真のレベルで。

さて、奥大井湖上駅のその他のスナップです。
駅から上の写真の撮影地までは、まず鉄橋上を歩いて渡ります。

つきあたりのトンネル脇から、山肌に沿って急な階段を10分ほど連続で登る必要があります。警告する看板があるくらい厳しい昇り階段なので、これから行く人は要注意。三脚とフルサイズカメラと重たいレンズ担いでとか、他人ごとながらあまり想像したくない。

トンネルの上あたりから逆に駅方向を望む。湖水の色が素晴らしい。

鉄橋上から。右上に見えている白いガードレールが撮影ポイントです。

左上に見えるガードレールの方は路線バスも通る幹線道路。つまり自動車の往来が可能。

実は「列車でしか行けない秘境駅」はやや盛り過ぎで、バス便もあるし上の写真のトンネルの向こう側の斜面には数台が留められる駐車場があるので、そこにクルマを留めて山道を少し歩けば撮影スポットに行けます。例の階段を逆に降りて来れば、鉄橋を伝って駅に来ることもできるのです。

駅は無人駅で、真上に休憩所(Cafeの看板があって「休業中」と表示されていました)があります。私は行きませんでしたが、ここでゆっくり楽しんでいる人たちも見かけました。

これは私が乗っていた列車が出発した時に後追いで撮ったもの。ピント甘いですね(苦笑)。

最後に、山上の撮影ポイントからもう1枚。

湖面の反射が強すぎるんだよなあ。ド派手にゴースト出てるし。季節が変わって新緑の頃なら、この時間帯の太陽の位置はどうなるのかな、花の季節ならむしろ曇りの日の方が良いかも。

・・・満足した、と書きましたけど、見てるとだんだん欲が出てきて、もう一度行きたくなってくる(苦笑) 奥大井湖上駅の現場からは以上です。次回は千頭からSL急行に乗ります。

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