大井川 にわか鉄旅(2)

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というわけで、大井川鐡道のにわか鉄旅のつづきです。お昼用の弁当・おにぎりを買い損ねて不安なまま、千頭(せんず)駅で井川(いかわ)線に乗り換えたわけです。

乗客は全員、乗り換え口で検温されます。OKの人のみ、目印の黄色い紙のリボンをつけて乗車。たしかに、車両が一回り小さいから(この日はガラ空きでしたが)混みあうと「密」になりやすいものね。大鐡もコロナ対策を頑張っているのです。

井川線は一部を除いて非電化区間。ディーゼル機関車が最後尾に連結されていて、小ぶりの客車を押して進むようです。

もともとこの路線は大井川上流の木材輸送と中部電力の電源開発に使われていたと聞きました。大井川を眼下にゆっくりゆっくりと山間を進むその様子は山岳軽便鉄道の趣です。車窓の眺めもまさに山岳風景。


客車のガラス窓がお世辞にも綺麗とはいえなくて、窓越しの絵が曇っていてごめんなさい。大鐡さんからは窓開けても良いよ、とアナウンスがあったのだけど、少ないとはいえ同乗のお客さんたちがいる中で、開けっ放しでじっとカメラ構えて寒い風を室内に入れるのはどうかとちょっと遠慮して・・・。Raw Therapeeで一生懸命「霞の除去」を試みて、この程度です。

※そうか、だから空いてる車両で自分の後ろに人がいないように乗車すればよかったんだ!って今さら気が付く私。


エメラルド色の湖は So beautiful! なのですが、この流域であまりにたくさん見かけるので、だんだん感覚が麻痺してきて「ああ、ここもこの色か」くらいにしか感じなくなってきます(苦笑)。

途中の急勾配を上り下りする一部区間(アプトいちしろ駅と長島ダム駅の間)は通常のレールのほかに歯車状になったラックレールのある「アプト式」区間。ここを上り下りするために、ラックレールと噛み合うラックギアを備えたアプト式電気機関車が増結されます(この区間だけは電化されている)。

アプトいちしろ駅では増結作業を公開してくれていて、見物・撮影が自由。


この日、このイベントの見物客(笑)は数名程度。「密」にならずに写真が撮れて、これはシーズンオフで良かった。

たしかに通常のレールの真ん中あたりに、3列の歯車状のラックレールが見えます。

この区間の勾配は最大90/1000で、ケーブルカー以外では日本で最大の急勾配なのだそうです。

登りきった先が長島ダムです。凄い光景なのですが窓越しの絵が曇っていて(以下同文)。

千頭から乗車して1時間あまり。今回の私の目的地の秘境駅にいよいよ到着です。
さて、その駅とは・・・

この続きは次回(年越しを挟んで引っ張る 笑)。

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