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不明にして不動産屋さんの広告で初めて知った言葉ですが、東京・品川区あたりにある5つの高台にそれぞれ、花房山、池田山、島津山、御殿山、八ツ山という名前がつけられ、城南五山と呼ばれています。
リンク先のしながわ観光協会さんのサイトによれば地形的には武蔵野台地の東端にあたるそうで、これらの高台には、花房、池田、島津と言った名前で想像がつくように江戸末期から明治・大正にかけて名だたる大名家・華族家が居を構えていました。それ以来高級住宅街としての歴史が今に続いていて、不動産広告では城南五山は別格のブランドとして扱われています。
11月中旬、五山の中で東側に位置する御殿山と八ツ山で紅葉が始まったらしいというので、Panasonic DX7mk2にLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmを付けてちょっと行ってきました。
御殿山ヒルズに隣接する御殿山公園。サーモンピンクに染まったモミジ。
園内のいくつかのモミジの木では、たしかに紅葉が始まっていました。この木が一番進んでいたかな。
少し色温度を上げて赤みを強調していますが、それほど”盛った”わけではありません。
角度を変えてもう1ショット。
全体としてはモミジの紅葉の見ごろにはもう少し、というところでした。
人工の滝の傍のこの木とか、まだ青いですが、これが燃えるような朱に染まったらさぞ綺麗でしょう。
モミジの盛りはもう少し待つとしても、園内にはしみじみと秋を感じさせる光景が点在して楽しめました。
ムラサキシキブの実がなっています。この色は離れたところからでも目立ちます。
可憐なツワブキの花。
面白い葉の付き方をするこの木は、なんの木?
今回使っているパナライカ12-60mmというレンズ、退いて良し寄って良し、解像もボケもたいしたもので、ほんとに万能です。RAWで撮ってRaw Therapeeで現像してみましたがしっかり色乗りも良く、へっぽこ写真なりにたいへん自己満足できる仕上がりです。
さて、この公園はこじんまりとした規模なのですが、中に居ると思いのほか緑深く感じます。
森の中の御殿山の秋は、今まさに進行形で深まる最中でした。
紅葉の盛りまであと1,2週間かな、と目ぼしをつけたところで御殿山を後にして、お隣の八ツ山に向かいます。