春を待つ御苑

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2月初旬、また行ってきました。

何度行っても、いつ訪ねても、カメラおやじに尽きない興趣を提供してくれる鉄板の撮影好適スポット、新宿御苑です。

プラタナス並木は寒風の中すっかり丸裸ですが、明るい青空に映えて何やら力を溜めて備えているようにも見えます。

というわけで、今回のテーマは「春を待つ新宿御苑」。

常時賑わいをみせる新宿門ではなく、静けさの中の千駄ヶ谷門から入場しました。

しばらく人影の無い静かな散歩となります。

常緑樹の多いこのあたりは影が多く、かなり冷えこんでいます。でも写真で見てみると、どことなく陽射しが春っぽい。

一転、すっかり葉が落ちて明るい桜の林。

芽吹いて花が咲き、賑わいを呼ぶのはまだまだ先。地面を縦横に走る幹と枝の影絵はこの季節にしか見られません。

花の盛りには絶景に人が鈴なりになるだろう池の端も今は静かです。

葉が落ちた木々が水に影を落としています。ただ、冬枯れて見えても、春が近づいてどことなく、もぞもぞと「落ち着かない」感じがしなくもないです。

プラタナス並木の脇の日陰には、まだ雪が消え残っていました。

冬が頑張って春が来るのを押しとどめている感じでしょうか。

都内各所で梅の開花が伝えられますが、ここの梅林はまだ概ねつぼみの状態。
ただ、そんな中でも「つい咲いちゃいました」という慌て者の紅梅の花が数輪。寒さはまだ緩んでいませんが、季節は少しづつ動いています。

ということで、「さっむーい」という体感とは違い、新宿御苑は確実に春を待っているのでした。

散歩ではこの後、きれいな寒桜に向かうのですが、出会ったのは寒桜だけではありませんでした。それはまた次回。

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