寒い国からやっと来たレンズ

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2か月以上の時間をかけて、ロシアからゆっくりゆっくり、やってきました。

カール・ツァイス・イエナFlectgonの、ソ連によるコピーと言われるMIR-1B 2.8/37mm M42がようやくわが手に。

シリアルナンバーから推理するに、1988年製のわりと新しい個体ではないかと思わます。大きな前玉に期待が膨らみます。

さっそく、買い物のついでにショッピングモールで試し撮りしてきました。

コントラストの強いシーンだけど、けっこう薄味に写るレンズなんですね。開放F2.8でこのくらいボケるのか、うんうん。

では、絞るとどうなるんだろう。F8だと、どうかな?

ん?なんじゃこりゃ???

なんで絞っても絵の表情が変わらないのかな、と不審に思ってレンズを外して手に取ってまじまじと見てみたら、なんとこのレンズ、

絞り羽が動かない! 動作不良やないか!

オールドレンズをいくつか通販で買ってきたけれど、こんなあからさまな不良品は初めて。どうやら絞り開放というわけでもなくて、ほんの少し絞った状態で羽が止まってる様子。

オールドレンズをなめちゃいかんな。
ロシア、おそるべし。

いっけん、結構きりっとしたいい絵が撮れるっぽいんですが、ねえ。

はい、というわけで、35mm付近の画角のM42レンズが欲しくて手を出したこのレンズですが、大失敗(いちおうは写真が撮れるんだから中失敗くらいか)の巻でした。数千円は勉強代として安いか高いか・・・。

寒い国から来たレンズは、良さげな見た目にもかかわらず、ほんとに寒かった。
捲土重来、次はどうしてくれよう・・・。

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