春の氷雨

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3週間ほど前のことです。
桜が満開になった後に雪が降るのは、東京では大変に珍しいことだったそうです。

今年の桜はもう撮り納めた、などと達観したようなことを言っておきながら、桜三月に稀な雪の日ということで、これはひょっとして花と雪の写真が撮れるかもしれぬとスケベ心を出して出掛けてみたら、スケベ心にバチがあたったのか、雪ではなく、それはそれは冷たい氷雨(苦笑)。

仕方がない。
せっかくだから、季節外れの氷雨をカメラに収めて帰りましょう。

水温が上がった春の川面に冷たい空気が流れ込んで、少し霧が立ち上っています。

雨や雪を写しとるには、まず背景が暗色になるように構図を作り、絞って被写界深度を深くした上で、さらに望遠レンズで遠近を圧縮して撮る必要があるというのがこれまで体験的に学んだことでした。今回の出動は雨中を苦にしない防滴のPENTAX KPとDA55-300mmのコンビ。かなり頑張って雨足を写し撮ったのですが、これでもモニターの具合によっては良く見えなかったりするのかな。

花と雪、とはいきませんでしたが、雨に打たれながら健気に咲く花も美しい。

とはいえ、この雨で桜の花もたいてい落ちてしまうかなあ。
背景が白い空になると、もうどんな天気なんだか写真では良くわかりませんね。

はい、ということで、雪の当てがはずれた、今年ほんとにこれで最後になるであろう、桜撮りの巻でした。

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