XF10 とりあえず撮ってみた

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APSCサイズの大きなセンサーを載せているのに「コンパクト」カメラという、XF10はよくわからないジャンルのカメラてす。おまけに私にとって初めてのFUJIFILM製。いったいどんな感じなんでしょう。

とりあえず考える前に撮ってみようということで、何ヵ所か出掛けるついでに持ち出して、スナップを試みました。

おお、ガラスに映る空の色の微妙な加減が、なかなか侮りがたいような。


和の色とりどり。鮮やかだけどそこはかとなく渋め・・・かな?


まず思ったのは、28mmという広角寄りの画角は、なかなか手強いぞ、と。街中スナップだと、私の眼と身体はどうやら(フルサイズ換算で)50mm前後の画角に慣れているみたいで、28mmで寄ってパースを強調するような撮り方をするべき時に寄れない、あと2歩が踏み込めないということを自覚しました。
この単焦点カメラは、広角レンズ使いの良い修行になるかも。

FUJIFILM機の愛好家が特長としてしばしば強調される「FUJIFILMの色」に関して、私はこだわりや先入観が無いので、何の躊躇いもなくいつものようにRAWで撮って粛々とLightroomで仕上げてます(そうそう、RAWで撮れるところがこのカメラを選んだ大きな理由です)。とはいえ、LRにXF10対応のFUJIFILM調仕上げモード(フィルムシミュレーションと言うんだそうですね)がちゃんと用意されているので、スタンダード、彩度高め、肌色重視、などの各モードを一応は尊重して使ってみています。

「FUJIFILMの色」の特徴は私にはまだわかりませんが、この写真の色味なんかは抑制が効いているというか、見たままの色だなと感じますね。

そうそう、これは多分このカメラの弱点なのかなと思ったのは、私の持っている他のカメラより白飛びしやすい印象です。ダイナミックレンジを少し広げる設定にしてみても、あまり状況は改善されないように思います。何かコツをつかむ必要がありそうですが、いずれにしても露出は要注意のようです。

APSCサイズのセンサーでF2.8で最短撮影距離10cmですから、広角レンズと言えどもこのくらいのボケはつくれます。白飛びを抑えるためにLRで階調を強めに絞ったせいか、この写真のボケはちょっと不自然な感じになったかな。

AFが迷う、遅いという批判コメントをネット上でいくつか目にしました。確かに迷うことがあるし唸りながら合焦点を探してますが、それほどネガティブな感じはしません。PENTAX使いの私に言わせれば、カメラはまあこんなもんじゃないかと(爆)。

初春の湾岸のちょっと冷たい空気感がそこそこ良い雰囲気で撮れたな、と自己満足。

ウデがからきしなので写真の出来はお恥ずかしい限りですが、コンデジサイズのボディに大型センサー搭載できれいな絵を作ってくれるXF10は、少しクセはありますが楽しみなギアです。早く使い慣れて、私のおとぼけ写真生活を分相応に豊かにしていきたいものです。

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