紅葉散歩 後楽園編

旧サイトから記事を転載したため内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
***
外苑前の銀杏がほぼ終わっているのに愕然とした私は、紅葉散歩の劣勢を挽回しようとその足で飯田橋の小石川後楽園に向かいました。

カメラをいじるようになってから、都内の公園・庭園はいろいろ訪ねていますが、小石川後楽園はなぜか未踏。春秋の景観はなかなか凄いよ、という評判を知人から聞いていたので、今回はすがる思いでやってきました(笑)。
PENTAX KPにSIGMA10-20mm, PENTAX DA20-40mm, TAMRON90mmをとっかえひっかえしながらの写真散歩です。

やってきて、まず驚いたのがこれ。

見事な紅葉なのですが、それよりもまず目を奪われるのが巨大な東京ドームの屋根。存在感ハンパない(笑)。左奥には遊園地のジェットコースター?の軌道が見えています。

東京ドームシティの前身はご存じのように後楽園球場・後楽園遊園地。その地名はもともと水戸藩邸の庭として造られたこの小石川後楽園に由来します。いわばこちらが”本家”。ドームは外観も音(コンサートの演奏音やら遊園地の歓声やらがけっこう聞こえる)も派手で大きいのですが、本家の余裕で気にせず散歩しましょう。幸い写真に音は写らないし。

庭園は、築山と池の回遊路からなっていて割とコンパクトなのですが、植生が変化に富んでいて、季節の愉しみに事欠かない感じです。

この季節、多様で懐の深い紅葉ぶりが実に趣きがある。

こういう、シンプルな紅葉も十分に素晴らしいのですが、

さらに特筆すべきは、築山の回遊路で頭上を見上げるこのアングル。

様々に色づいた木々の葉が、光と影と風で織りなす繊細でフラクタルな自然のステンドグラス。言葉で言い表せない美しさです。

池を巡れば、水面の煌めきを玉ボケにしてこんな撮り方も楽しめますし、

光線の加減に恵まれて、溢れるような透過光の輝きも撮ることができました。

紅葉に目を奪われるだけでなく、他の季節を期待させる草木もたくさん目にしました。
桜の仲間だと思いますが、枯葉の並びがリズミカルで楽しかったので1枚。

銀杏はすでに葉を落としていましたが、ここの落ち葉の絨毯は見事。

というわけで、外苑前の”不戦敗”から急遽やってきた後楽園でしたが、補って余りある、充実した時間を過ごすことができました。他の季節にもぜひ再訪したいと思います。

タイトルとURLをコピーしました