京急新子安 界隈

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3月のとある日、京急新子安までやってきました。

歴史を紐解くと、1905年に子安駅が開業、5年後の1910年にこちらの「新」子安駅が開業しています。1943年に国鉄が隣に新子安駅を作って、無理やり京浜急行の方は「京浜新子安」と改名させられ(ひどくね!)、その後1987年に現在の駅名「京急新子安」となりました。
1日平均乗降客数は約8300名(平成27年)で、京急線の中でもかなり利用者数が少ない方の駅のようです。まあ、癪だけどすぐ隣がJR新子安駅だからね。

さて、いつものPENTAX K-70,HD PENTAX DA 16-85mm f/3.5-5.6 ED DC WRを手に写真散歩開始です。駅は相対式(こういう言い方が正しいのだと最近学びました)プラットホーム2面2線の構造で、

駅の出入り口は線路の海側の地上にひとつと、もうひとつは跨線橋の上に出るこちら。いずれもこじんまりとしています。

跨線橋は湾岸の工場・倉庫地域の物流を支える産業道路が走っていて、海側を望むとこんな感じ。

週末だというのに走っている車の半分はトラック。どうにもこうにも殺風景な眺めが広がっています。かつてこのすぐ目の前に海水浴場があった、ということが伝えられていますが、にわかには想像しにくい変わりようです。

産業街区なのであまり散歩向きではないのは承知の上で、ある会社の看板を見たくてちょっとだけ足を向けました。

第一京浜と首都高横羽線を越えた向こうに大きなJVC KENWOODの社屋。この付近は同社の前身の日本ビクターの本社工場があったところなのです。最近ビクターのVHSビデオ開発を題材にしたこの映画のDVDを見たばかりで、記憶に新しいので、ちょっと拝んでいこうかな、と。

京急とJRの線路を潜って山側に来ると、街並みは一変して、静かな住宅街。人や自転車がのんびり行きかう軒先には、春を告げる花が咲いています。

急坂を上っている間に方向を間違えたらしく、線路わきに出てしまいました。見事に咲いている河津桜(たぶん)越しに、京急ブルースカイトレインの雄姿を1枚。

ふらふらと住宅街を歩いていると、突然道幅の広い幹線道路に出ました。おかしいな、第一京浜は後方のはずと思ってよく見ると、この道路は、北品川から旧東海道沿いを進んできた京急沿線散歩で初めて出会う、第二京浜こと国道1号線。そうかこのへんで接近遭遇するのかと、ちょっと意味もなく感動しました。

では、ここからこの1号線沿いに歩いて、隣の子安駅を目指すとしましょう。つづきはまた今度。

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