沖縄(2) 南部の海と聖地

沖縄の写真その2です。といっても時系列は適当なので前回のつづきというわけではありません。

滞在中、残念ながらあまり天候には恵まれませんでした。運よく時々晴れ間が出た日もありましたが、基本的にはずっと曇天か小雨の下をうろうろすることになりました。

そんな冴えない空模様の下でも、沖縄の海の青さ、おそるべし。

場所は南部・知念岬公園。海に突き出た岬の公園の四阿越しに太平洋を望むの図、です。
カメラはLUMIX G99 レンズはLeica DG12-60mmで、前回も触れましたが、PLフィルターを使っていることと、メーカー標準のフォトスタイル「風景」相当のプロファイルを使って、少しだけ階調を持ち上げてRAW現像しているだけで、けして彩度や色を盛ったりしてません。

ふだん東京近郊で見ている、あの冬のねずみ色の海と本当につながっている海なんでしょうか。

岬の公園の景観も素晴らしいのですが、公園近くの道の駅の土産物屋の裏手から、すでに無造作にこんな景色が広がっています。

引き潮で露わになった海岸の姿もまたいとをかし、です。

この知念岬の道の駅はこうして海に向かって開かれた景色が素晴らしいのですが、もうひとつの名所を訪ねる拠点にもなっています

というか沖縄観光的にはむしろそちらの方が有名。
斎場御嶽(せーふぁうたき)、琉球の創世神話に登場する七御嶽の中で最高の聖地、とされている場所で、観光客にも開放されていますが現役の信仰の拠点です。

道の駅で入場券を買って、数百メートル緩やかに丘陵の坂を上ると御嶽の入口です。受付事務所で解説動画を見せてくれたり、30分に1回くらいの無料のガイドツアーが用意されているなど、聖地を聖地として守りながら有料公開して観光資源とするという難しいバランスをとるべく、地元として苦心されていることが伺えます。

御嶽見学はそこそこの上り下りを伴い、けして歩きやすいとは言えない、というか雨上がりでかなり滑りやすい細い石畳敷きなので、カメラを提げたおやじとしては油断はできません。

油断はできないものの、その石畳の路そのものが、さすがに厳粛な空気で趣深く、フォトジェニックでした。

一番有名なのは、パンフレットや観光写真にも使われるこの場所だと思います。

三庫理(さんぐーい)と呼ばれる2つの巨岩が作る三角形の岩戸。以前は奥の拝所(うがんじゅ)も見学できたのですが、今は立入りできなくなっていました。入れないと思うと洩れてくる光をいっそう神秘的に感じます。

十数年前にも一度来たことがあって、記憶が少し不確かですが、たしか三庫理の奥からは沖合の聖なる久高島が見えたのではないか、と思います。
いまは入れないのであれば、別の場所から拝んでおくことにしましょう。

御嶽を登る石畳の途中に「久高島遥拝所」が設けられていて、そこから撮った1枚です。詳しくわかりませんが、公式リーフレットには記載が無いところをみると、三庫理の代わりに今はここから拝みなさいという臨時の代替措置なのかもしれないですね。

実は今回二番目の写真に写っている島が久高島でしたが、御嶽から望むと厳かな島の佇まいが際立ちます。
この海もまた青い。

タイトルとURLをコピーしました