サギに会う

彼岸花を撮りに行った小石川後楽園の池のほとりのベンチでひと休みしていたら、目の前にシラサギが現れて驚きました。

植え込みに首を突っ込んでいたので最初気が付かなかったのですが、のそっと頭を上げて、長い首をもたげてじっとあらぬ方を見ています。

すごく落ち着いた様子で、急には動かないかな動いてくれるなよと思いながら、そっとレンズを望遠に付け替えました。その間、サギはじっとしていてくれたので、おかげて鳥をうまく撮れた経験ゼロの私にも少しだけチャンスができた。

それにしても、首、ながっ!

ゆったりのんびりした動きだなあ、おかげでわたしでも写真が撮れるけど。
と思って見ていたら、さっと素早く植え込みに首を突っ込んだ。

口に何か咥えてる。虫かなにか捕まえたか? のんびりしてると見せかけて、やるときはやるなと思って、内心喝采。

いや、よく見ると、咥えてるのは虫やトカゲの類ではなく、何かのゴミのようだ。ドジだね。

とか言うてる場合じゃない。変なものを食べちゃいけない、大丈夫かな。野次馬が心配した瞬間、咥えたゴミを離すと同時に、素早い動きでシラサギは飛び去っていったのでした。

野鳥の動き、さっぱり予測できん、ちょっと本気で動かれたらさっぱり追いつけん。サギでこうだから、動きの素早い小型の野鳥とかわたしには絶対無理ですね。

9月下旬の小石川後楽園はさわやかな空気で、空も、水も、光も、なんとなく秋っぽく感じられる日和でした。

お約束の、東京ドーム入りの庭園風景。

水面に落ちる葉は、すでに少し秋色。

池に射す陽射しはなかなか強いですが、それでも夏とはなんとなく違う優しさを感じます。

彼岸花を撮りに来て、シラサギに驚き、庭園の風情に秋近しを感じた日でした。

現場からは以上です。

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