9月18日に開催されたリコーフォトアカデミーのオンライン講座を受講しました。
「風景写真をより美しく仕上げる光と構図の秘密」瀬尾拓慶先生
セミナー教材スライドの画像や音声などは非公開なのでここでは紹介できませんが、私なりに勉強になったこと、印象に残ったことを備忘録代りに記録しておきます。あくまで私的な感想なので、先生の講義趣旨に対して曲解・誤解があったり重要ポイントが抜けたりしていても、笑ってご容赦いただきたく。
(順不同)
・モノをモノではなく光として見ろ
・「これ(モノ)を撮る」ではなく「この光を撮る」
・光の種類と属性を見分けろ/パターン化して自分のモノにしろ
・まんべんなく注ぐ光/手前と奥に分かれる光/木洩れ日etc.
・金属(光沢/マット)、植物(木の肌、葉、花)、布(絹、綿、麻)etc.
・光と色を同時に意識する
・絵画から写真の撮り方を学べ
・コロー:風景の広がりの中で点景で動く人物
→「思い出」の表現
※コロー モルトフォンテーヌの思い出
・フェルメール:室内風景の中に小さく人物
→「雰囲気」の表現
・モネ:逆光で人物より背景が明るい
→写真の常識では×とされるが日常風景写真として「あり」とわかる
※モネ 散歩・日傘をさす女
・退くか/寄って切り取るかで写真は激変
(サバンナのシマウマ、牧場、森の中のヒヒ、倒木越しの風景)
・ぐいぐい寄りたくなったら、寄る前に一歩退いて眺める
・奥行きを出しやすいタテ構図を積極的に使う。
・PENTAXのカメラは「画材」。撮って出しで描くように撮る
・露出
・カスタムイメージ(特に銀残し、ほのか、雅)
・ホワイトバランス:色温度(ケルビン100単位で細かく)
・キー
・コントラスト
・色相/色味
・彩度
・シャープネス/明瞭度
各パラメータ調整を駆使。→超絶技巧の実演あり
・ホワイトバランスでモノトーンで撮ったときの濃さの調整。
・ファインダーを覗いて、撮る前には一瞬冷静に四隅を確認。
RAW撮り屋のくせに色の調整が苦手で、RawTherapeeというなんでもできるソフトを使いながら雑な仕上げしかしていないわたしには、PENTAX機の機能を駆使してあれよあれよと「描くように撮る」浅尾先生の超絶技術はただただ羨望(と絶望)の対象でしかありません。しかし、それを別にしても「モノではなく光を見ろ」「光の種類と属性を見分けろ」「絵画を見て学べ」は、たいへん勉強になり刺激を受けました。
分をわきまえつつ、少しでもレベルアップできるように精進していきたいと思います。