9月上旬、どうしても東京・調布方面に出掛けなきゃならない用事ができました。外出自粛の折だけどそれじゃあ仕方ないなあ、ということで渋々(うそ。実は大喜びで)、途中2時間ほど神代植物公園に寄り道して、LUMIX G99 で撮ってきました。
ただし運悪く天候は肌寒い雨上がり、いつまた降り出してもおかしくない暗い曇天でした。でもまあ、こんな天気でも濡れた園内の木立の色はなかなか味があって捨てたものではありません。
ということで、この日の課題は中井精也先生の教えを守って「曇天の白い空を写さない」植物園散歩です。
屋外でいちばん華やかだったのはダリアを集めた一角でした。
ダリア独特の、このくるっと巻く形の花びらがなんとも愛らしい。こういう「寄って撮ってOK」なシチュエーションでは、マクロレンズLEICA DG MACRO-ELMARIT 45mmが活躍します。
一輪ずつ大きく咲くので構図の悩みが少ない点でも永遠のビギナーには優しい花です。
レンズを標準ズームに付け替えて、背景から浮かび上がらせる撮り方も綺麗。Leica DG 12-60mm
このまま続けるとダリアの品評会みたいになってしまう(笑)のでこれくらいにして、次は夏の名残りのこちら。
元気に咲いているものもあるのですが、この季節この光・この空気の中だと種が実ってやがて朽ちていくヒマワリの姿の方が絵になる感じがします。
実って、といえば、ヒョウタンの実がたわわに成っていました。
ヒョウタンの実はアジア全域で乾燥させて容器として用いられてきたそうです。愛嬌のある形ですが食用にはならず、というか毒性があるらしいです。
ヒマワリやヒョウタンだけじゃなくて、園内のたくさんの木々がそれぞれ実りの季節です。例によって名を知りませんが、雨に濡れた実のみずみずしさに惹かれました。
広場の真ん中で堂々と茂るパンパスグラスは、南米原産のヨシの仲間らしいです。穂が出てきたところで、こちらの実りはまだもう少し先かな。
大人の背丈を遥かに超える大きさが特徴なので、人影が一緒に撮れることを期待してちょっと待ったのですが、この日は叶いませんでした。
「曇り空を写さない」写真散歩の最後は、針葉樹の森で思いっきり足元を撮りました。
「マツとかスギとかの針葉樹は常緑樹で、秋になっても葉が落ちない」と単純に頭に入れて数十年生きてきましたが、こうやってみるスギの葉が結構落ちてますよね。あれ?
マツやスギも落葉するのかな。そもそも、一度付けた葉がずっと何十年もそのままというのも変だよな。秋にいっせいに落ちたりしないから気が付かないだけで、少しづつ落ちて、新しいのが生えて、というように入れ替わるのかな? あれれ?
モノを知らないというのは本当におそろしいものです。わたしはこの後「常緑樹 落葉」とかでググって恥ずかしながら何十年ぶりかに知識を更新しました。
ということで、植物園の園内散歩の前半戦は以上です。次回、後半は大温室の中の様子を記事にしたいと思います。