PENTAXハードモノクロームをLightroomで再現する

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PENTAX K-70には何種類ものデジタルフィルター(カメラ内現像設定・・・と呼んでよいのかどうかわかりませんが)が用意されています。

中でも私は「ハードモノクローム」というフィルターがお気に入りです。粒子を粗くしてコントラストを効かせたモノクロ現像なのですが、なんてことのない写真を味のある1枚に変えてしまう、魔法のフィルターだと思っています。

たとえば東京ビッグサイトのあの逆ピラミッド型の会議棟を下から何気なくパシャっと撮って、ハードモノクロームで出力するとこんな感じになります。

なかなかカッコいいでしょ?

で、ここから本題。私は基本的に「RAW撮り+LightroomCC現像」なので、カメラ内蔵のデジタルフィルターではなく、Lightroomでこれをなんとか再現したい。

これまでも、なんとなくこんな感じかな、とLRの階調(露出量やコントラスト)とシャープネスのスライダーを適当にいじって「なんちゃって」ハードモノクローム現像をしていましたが、どうもしっくりきません。そこで、今回はド素人なりに本気出して、上のファイルをお手本に、どこまで似せられるか試行錯誤しながら、自分専用の「ハードモノクローム相当」LRプリセットを試作してみました。

現時点の到達点がこちら。

パッと見、結構いい線まで来てません? だめ?

「色温度を下げると似る」ことを発見した時はやったぜ、と思いましたが、階調を細かくいじりだしてからは大苦戦。2つの写真を比べて一目瞭然なように、オリジナルに似せるためにはシャドー部をもっと暗く落としたいのですが、そうすると他にバランスが崩れるところが出てしまう。トーンカーブを上手に触る知識が無いので、今はこれで精いっぱいです。

他のサンプル
オリジナル「ハードモノクローム」

LR自作プリセット

この比較でも、舗道に落ちた木の陰や遠景のビル群を見れば明らかに露出をさらに落とす必要を感じますが、一方で木の葉の部分にはもう少し明るさが必要です。ならばコントラストを高めれば解決するかというと、そうでもなかったりする。うーん難しい。

明暗の階調だけでなく、テクスチャーやシャープネス(粒子感の粗密や線の強さ・太さ)も似せようと頑張ってみましたが、まだまだ工夫の余地があります。

PENTAXオリジナル「ハードモノクローム」 等倍切り出し(クリックで拡大)

LR試作プリセット 等倍切り出し(クリックで拡大)

オリジナルの持つ、「黒い」だけではない「汚れている/錆びている」感、どうやれば出るかなあ。
あとオリジナルは、荒い粒子感とは裏腹にディテールは潰れて意外につるっとしてるんだよなあ。このへんも雰囲気に影響するのかなあ。

そもそも、LRで現像する時に「画質80%」設定にしてるのが良くないかも。ファイルサイズは大きくなるけど100%で現像して比較しないと駄目かなあ。

・・・・・などなど

撮影も現像もド素人で、LRの習熟度も極めて低いのでわからないことだらけですが、誰に迷惑がかかるわけでもないし、この手のテーマも気長に取り組んで楽しんでいきたいと思います。

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