Adobeさん しぶとい

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Adobe Lightroom(以下LR)の代替として使えるものなら使いたい、ということで、ここしばらくRaw Therapee(以下RT)というフリーのRAW編集ツールを試してきました。

例えばこれがLRで編集して作成したjpgデータ

同じRAWデータをもとにRTで作成したもの

少し絵柄を変えて、LRで作成

同じくRT

両者、微妙にコントラストの強さが異なりますが、似たような仕上がりにはなってます。RTで編集する際にAdobeのDCPファイルを流用して編集のスタートラインにしているのだから、得られるアウトプットが似るのは当然なのです。

そもそも、感覚的に「ぐいーん」とスライダーをいじるだけの怠惰なユーザーの私に細かい調整ができるわけがなく、ましてや両者のきちんとした比較など、到底無理というものですが、

「だいたい同じ感じにできるみたいだから、まあ、いいんじゃね?」
という程度には、RTを信頼して良いのではないかと思えるようになってきました。

ひとつひとつの機能面では、LRで私が常用する編集作業はRTでもほぼ同様に実施可能です。
常用しないが稀にやる、という作業については、例えば範囲マスクによる部分的な露出調整とか、スタンプを使った部分修正などはRTでやろうとすると少し手間がかかるみたいですが、必要に応じてやりようはある、ということもわかりました。重宝する「霞の除去」機能はRTの方がむしろ強力で、頼らないように使う量を加減しないといけないくらいです。

というわけで結論として、

LRのサブスクリプションは解約しても大丈夫

と判断し、Adobeのサポートにコンタクトして、LightroomとPhotoshopを定額利用するサブスクリプション契約の解約を申し出ました。ところが、敵もさるものというか(別に敵じゃないけど)、Adobeさんもなかなかの粘り腰です。
解約を申し出た私に対して

あなたが本当に解約してしまう前に、あと2か月無料で使えるプランをご提案します

という「タダであと2か月使わせてやるから、解約を思いとどまれ」カウンター攻撃を繰り出してきました。よもやよもや(どこで覚えてきたのか 苦笑)、これは別に拒む理由が無いので、私はいまだにLightroomユーザーであり続けています。

いずれLR利用は本当に解約すると思いますが、Adobeさんもさすがにしぶとい。
ダテに業界をリードしてないな、と変に感心しました(褒めてます)。

現場からは以上です。

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