亀戸天神で勢いがついてしまったので、というわけでもないですが、他にどこか藤の花を撮りに行けるところは・・・と考えて、調布の神代植物公園に行ってきました。
ゴールデンウィークにさしかかり、園内は晩春の花盛りで少し目移りしましたが、まずは初志貫徹で藤棚へGO!
経験上、藤の撮影には望遠レンズが有用です。だから今回持参した機材は望遠に強いMFTマウントのLUMIX G9PROIIと、2つの神レンズ Leica DG12-60mm と Leica DG50-200mm。
さっそく、麗しい薄紫の藤棚でこんな1枚をゲット。
品種の見分けに自信はありませんが、これはノダナガフジかなあ。難しい藤の色合いの再現性の高さ、鮮明なピント面と柔らかい前後のボケが作る立体感、圧縮効果によるボリュームの表現など、狙い通りばっちりの絵が撮れてご機嫌です。
この日の神代植物公園の藤棚では、このほかに黄色(キバナフジかな、たぶん)と少し濃い青紫(これは品種がわからない・・・ヤエフジじゃないよなあ)の2種類の花が楽しめました。
当地の藤棚自体は、普通に撮ればこんな感じで、季節の花としてナチュラルに美しい風景ですが・・・
昨今はあしかがフラワーパークみたいな圧倒的な、ある種過剰なボリュームの藤棚(わたしも一昨年行ってきました)の写真が脳裏をかすめるので、少しでも豊かにゴージャスに撮りたいと思ってしまいます。
今回もどう撮れば良いかはけっこう試行錯誤して、その結果が冒頭の2点とか、あとこんな写真とかになりました。
話は変わりますが、藤の花の咲く庭にはクマバチがつきものです。先日の亀戸天神でもそうでしたが、この日も静かに中空を漂っていて近づくまで気が付かず、突如視界に入ってギョッとして避けるみたいな動作を何度も繰り返しました。なぜ藤の花にはクマバチ、なのか?
力のあるクマバチでないと、固く閉ざされている藤の花の蜜は吸えないのだそうです。クマバチにとって藤の花の蜜は他の虫に邪魔されない宝物で、藤にとってはクマバチだけが受粉の頼りという「相利共生」関係にある・・・というのを今回にわか勉強しました。
さて、この公園ではこのほか、藤棚の脇には棚を吊らずに独立で植えられている木がいくつか並んでいます。
いくらか勢いが衰えた花でしたが、近くまで寄ることができて、これはこれで貴重。
さて、これでまず藤の花を撮りたいという欲求は満たすことができました。
園内で少し他の花も撮って回ることにしましょう。