毎年、春から初夏にかけての美しい花の季節には、季節の巡りとわたしの記事内容のタイムラグがどうも大きくなりがちで、その原因は2つあるように思います。
ひとつは物理的要因で、撮りたい気持ちが盛り上がって撮れ高が増えるので物理的に掲載が遅くなる。もうひとつは心理的要因で、梅、桃、白木蓮、桜、花水木、藤、躑躅・・・と花の盛りの巡りが早いので、盛りをちょっとでも逃した写真は鮮度が落ちたように感じやすい。
以上、長い前置きで言い訳をした上で、半月前に撮った写真を掲載します。
東京・江東区の亀戸天神に来ました。いきなり状況説明的な写真を1枚。
亀戸天神社の境内にぐるりと水路と藤棚が巡らされていて(この写真に写せている範囲で境内のおよそ半分くらい)、藤は咲いてはいますが盛りにはまだ数日早かった感じです。それでも東京屈指の名所ということで、なかなかの人出でした。
本殿が改修工事中で写真の題材としてはアレだったので、本殿を絡めない構図探しに腐心しました。持参した機材は携帯性重視しつつ望遠使う可能性に備えて、LUMIX G9PROIIとLeica DG12-60mm, Leica DG50-200mmです。
多くのカメラマンが撮っていたので、たぶんこの境内では定番の構図なのでしょう。藤の花と太鼓橋の図。
境内の太鼓橋の上から、藤の花越しに趣のある社の屋根。
50-200mmがここで役立ちました。
藤ではなく、早くも咲いていた躑躅の方を主役にして。
多くの人が群がるようにスマホを構えて撮っている一角があって、近寄ってみたらスカイツリーと絡めた写真を撮りたがっていたのでした。なるほどそういうものかと思い、わたしも参加して1枚。
亀戸天神は梅の花でも有名ですが、いくつかの梅の木が可愛らしい実をつけていました。梅の実の方を主役にしてみたら面白いかな。
というわけで、生まれて2回目の亀戸天神(前は梅の花を撮りに来た)での藤の花撮りでした。
たいした写真は撮れませんでしたが、撮れた写真の藤の花の色の再現については結構満足しています。経験則的に、藤の花の紫色の再現は苦労することが多いのですが、LUMIXのカメラ、レンズとPhotoLabでRAW現像してみて、ほぼ記憶している色の通りに仕上がってくれました。善哉々々。
記事が長くなってしまいましたが、最後に天神社の境内を出て、近所のくず餅の名店「船橋屋」さんで1枚。
ここにも見事な藤棚。さすがの人気店で軒先には長い行列ですが、この季節にこの見事な藤棚が眺められれば少々の待ち時間も苦にならないだろうな、と感心しました。
と綺麗にまとめようとしたのですが、お客さん、誰も花を見てない(苦笑)。