考えてみると電子接点付きのデジタルカメラ用テレコンを手に入れたのは初めてです。いったいどんな使い勝手になるのでしょうか、さっそく試してみなければ。
というわけで、LUMIX G9PROIIにLeica DG50-200 F2.8-4.0+DMW-TC20Aを付けて、試し撮りです。
以下の写真は全てRAWで撮ってPhotoLabで現像しています。歪曲、シャープネス、露出など一切補正なしで、色味だけはDCPプロファイル”Landscape”を適用。
200mm F8+2.0倍テレコン で400mm(FF換算800mm)
なにげに、わたし史上最も長い焦点距離の写真です。
解像について確認しようと右下隅近くを等倍まで拡大してみました。
科学的な分析などは全くできないので印象を語るだけですが、青色の鋼構造物に落ちる枝の影や落書き、メッシュフェンスの網目などがしっかり撮れていて、レンズもテレコンもたいしたものだと思います。
次に、テレコンで撮った写真とテレコン抜きで同画角の写真を対比してみましょう。まず100mm F7.1+2.0倍テレコン で200mmの全景がこちら。
同じ画角で、素で撮った200mm F8の写真を用意して、右下隅あたりを等倍拡大して比較してみました。
左:100mm×2.0倍テレコン F7.1 右:素の200mm F8(FF換算400mm)
いつもの不注意で絞りが微妙に違うということをスルーすれば(おいおい)、幸いなことに素人目には両者の解像感に差は感じません。むしろピントをビシッと同じように合わせられない撮影者のウデの拙さの方が際立っていますね、ううむ。
というか、この長距離砲が手持ちで気軽に使えるのは凄いというか有難いというか、MFTマウント機の醍醐味ですねえ。
最後に、テレコンを付けた時のカメラの挙動 および撮ったデータを扱う時のソフトウェアの挙動は、次の通りでした。いろいろなことがわかってスッキリした!
1)カメラはテレコン付きの焦点距離を素直に表示する。テレコンを付けてレンズのズームリングを200mmに合わせると「400mm」と表示する。
2)テレコンを付けると開放F値が自動的に暗くなる。Lica DG50-200 F2.8-4.0のテレ端で撮る時には、絞り優先モードで動かせるF値の下限がF8になる。
3)撮って出しのJPGデータのプロパティをPCで確認すると、焦点距離はテレコン付きの距離(上記1と同じ)が記録されている。また、レンズモデルは”LEICA DG 50-200/F2.8-4.0+TC2.0″とテレコンとセットで記録されている
4)DxO PhotoLab8では、レンズのみの補正データとは別に、レンズ+テレコンをセットにした専用の補正データが用意されている(下図:読み込み時のダイアログ)。
※上記あくまで私の観測範囲ではこのように見えた、という私的備忘録です。大事な買い物をされる際には鵜呑みにせずご自身で判断されますようにお願いします。念のため。
以上、ちょっと情報量の多い記事になってしまいましたが、要するに、LUMIXのMFTマウント純正テレコンを試し撮りしたら目論見通り素晴らしくて嬉しい、の巻でした。