今年度もいろいろありましたがなんと生き延びました。そこで、これはちょっと温泉で骨休めが必要だなと思いつき、箱根で短い休暇を過ごしてきました。遅咲きの梅か寒桜でも眺めながら早春の山景色を満喫する、というつもりだったのですが…
さ、寒い!
何の因果か巡りあわせか、滞在中に関東地方が厳しい寒波に襲われるということになり、氷点下の箱根で過ごすということになってしまいました。
宿の窓からの景色も、早春どころか真冬の寒々しさ。
せっかく持参したLUMIX G9PROIIを持つ手も凍えます。
こんなコンディションだったので、雪道・凍結路面での運転リスクなど願い下げのわたしは躊躇なくクルマ移動を取り止め、登山電車とバスを頼りの「極力動かない」モードでの滞在に切り替えました。
動かないから撮れ高も増えぬ…仕方ないか。
唯一の観光らしい観光は、気温急低下直前に少しだけ早春の気配が残っていた数時間を使って岡田美術館へ。
館内はカメラもスマホも持ち込みNGなので一切撮れませんが、屋外に巡らされた足湯から眺められる巨大な風神雷神図(福井江太郎作)は撮影OK。公式サイトのリンクを貼っておきましょう。

今回の目当ては「御舟と一村 珠玉の日本画」特別展。先日の上野での田中一村回顧展には出ていなかった別の作品がここで観られるというので、初めて当館を訪ねました。
そして、確かに一村も清水御舟も素晴らしかったですが、何よりもこちらの美術館が凄い(とわたしが思った)のは、東洋(日本、朝鮮、中国)の陶磁器のコレクションです。予備知識なくのほほんとやって来て、あまりの迫力にびっくりしました。焼き物の「や」の字も識らないわたしですらいつの間にか圧倒される、色鮮やかな名品の数々。その質と量たるや。
今回は移動の関係で見学をかなり端折る羽目になったので、まだ見逃している「凄さ」がたくさんありそうです。しっかり半日以上かけて観る旅程を組んで再訪したいものです。
岡田美術館以外は、ひたすら寒波をやり過ごすべく宿でだらだらしたり、箱根湯本の温泉街をちょっとだけうろついたり。
クルマで来ると湯本辺りはスキップしてしまうので、考えてみるとこの賑わいの中を歩くのはかなり久しぶりのことです。
それにしても箱根湯本は、インバウンド勢多し! あと日本人は年配者だけでなく十代二十代の若者の姿も多し! 私の知る限りで言えば、京都・嵐山辺りと客層が似てる感じがしました。
ガイジンも若者も、冷たい雨をものともせず、串に刺した蒲鉾?やソフトクリーム片手に元気に歩き回ってました。君たち寒くないのか?
最後に箱根登山鉄道の車窓から1枚。
スイッチバックの停車場から、凍える山と鉄橋を見下ろすの図。
今回のクルマを使わない(使えない)縛りのもとでは、定時運行する登山鉄道のなんと頼もしいこと。そしてあくせく動き回ることを諦めた分、間違いなく骨休めにはなったから、当初の目的は達したとも言える。鉄路の箱根ばんざい。
やたら寒かったし、写真もあまり撮れなかったけれども、「箱根滞在は存外楽しかったぞ」の巻でした。


