LUMIX S1R II について考える

先月末にPanasonicの一眼ミラーレス LUMIX S1R II が発表されました。市場に出回るのは3月末以降なのでまだ実機を簡単に手に取ることはできませんが、先代S1Rから6年越しで発表されたこの新世代機について、誰の参考にもならない与太記事ですが今の時点で思うところをメモしておこうと思います。

https://panasonic.jp/dc/c-db/products/DC-S1RM2M.html

■待望の小型化・軽量化

・S1RII(本体のみ約710g 134W 102H 92D)は、途方に暮れるほど重くてデカかった先代S1R (898g 149W 110H 97D) から比べるとかなりのダウンサイジング。わたしを含む多くのLUMIXユーザーにとってこれは大いなる福音。こういうのでいいんだよ!

・上位メーカーの40M-60M画素クラスの競合機と比べると、まずNikon Z8よりも小さいうえに軽い。Canon R5IIとはほぼ同寸法でわずかにS1RIIの方が重い。SONY R7RVとの間にはまだサイズ・重量とも少し差がある。つまり、SONYには及ばないものの概ね競合に匹敵するレベルまで小型軽量化は進んだ。

・意地悪く妄想すると、6年前は後発なりの逆張りで欧米のユーザーの嗜好を重視した大きめボディで勝負したがさほど当たらなかった、ということなのでは? 後年に小型化したS5シリーズがそこそこ売れたことで目が覚めて、今回のリニューアルにつながったのかも。

CP+ 2025での展示品(再掲)

■魅力的な「偽フラッグシップ」

・2019年当時には、S1(24M画素の静止画・動画ハイブリッド機)、S1R(47M画素の静止画フラッグシップ機)とS1H(24M画素の動画フラッグシップ機 因みにS1Rをさらに超える究極のデカ物)というラインアップで色分けされていた。ここから6年を経て、S1RIIが44M画素のハイブリッド機として登場した。

・S1Hの後継が今後どうなるのかわからないが、S1RIIはすくなくともS1とS1Rを統合して後継するハイブリッド・フラッグシップ機と理解すべきと考える。これは動画制作の大衆化でユーザーニーズの方もハイブリッド化していることへの対応だろう。

・LUMIXの製品ラインアップでは最上位機に位置づくはずのS1RIIだが、上位メーカーC,S,Nの静止画フラッグシップ機と比べればいくらか物足りない点があるだろう。また最強GH7のフルサイズ版を期待した動画ユーザーから見ると不満が残るかもしれない。

・しかし市場では圧倒的弱者であるLUMIXがライバルと差別化するために、Panasonicが選んだS1RIIのポジションは「金に糸目をつけない他社の業界最高級S級にはわずかに及ばないが、静止画も動画も超A級の性能を1台に詰め込んだ」「高コスパ機」ということのようだ。サッカー界ではやりの「偽サイドバック」「偽9番」戦術に準えて言えば、フラッグシップ機の顔をして出てきて別の売れ方を狙う、いわばLUMIXの「偽フラッグシップ」戦術(褒めてます)。

・少なくともわたし向けにはそれが大正解。永世ビギナー写真愛好家としては、質の良い使いやすい道具が使いやすい値段で手に入るのが一番。PENTAXで写真を初めた静止画メインのわたしは「動画を撮る時に備えて」LUMIX使いになったわけだから、(買える可能性のある値段の範囲で)優れた静止画性能を備えていて、かつ動画も十分に撮れるS1RIIは、まさにストライクゾーンど真ん中。

■で、今すぐほしいかというと?

・現在わたしはLUMIX S5で主に静止画を撮っていて、それなりに満足している。また、フルサイズのレンズは重くて高いので、身体的経済的な負担の軽減のためにLUMIX G9PROIIを併用している(たまにある動画撮りへの備えでもある)、というかこのところの出動機会はG9PROIIの方が少し多い。

・そんな今のわたしから見て、S1RIIは今すぐにでも欲しいギアだろうか?と自問自答。

・確かに、未知の40M超え高画素の世界に興味が無いわけではないし、AFや手振れ補正および連射速射能力の正常進化、シャッター自動閉幕などの気の利いた機能は「いいなあ、楽しいだろうなあ」と思う。思うものの…

・カメラ沼にはまったときのあの感覚、これさえあれば今まで撮れなかったあんな写真こんな写真を撮りまくれそうなオレが目に浮かぶ、欲しくて欲しくていてもたってもいられない・・・というような体温上昇は起きない。

・S5で何も困ってないし、S5(やG9PROII)で撮れない写真はS1RIIでもきっと自分は撮れない、という諦念含みの確信がある。また動画については新情報がたくさんあるが、よくわからないので購入の動機付けになりにくい。

・昨今のわたしは、どうやら沼で機材を手に入れることよりも、「撮ること」「撮るためにあちこち出歩くこと」の方が、心の中の優先順位が高いようだ。

・値段もけっこう内角高めいっぱいだからな。絶対に金策が不可能というわけではないが、気軽に決断できるというレベルでもない。これがS5IIIが二十万円台で発売、とかというニュースなら、もう少し沸点が低くなりそうな気もするが。

・「わたし向けには大正解」とか持ち上げておいてつれない結論で誠に恐縮。パナソニックさん、ごめんなさい。いつ心の風向きが変わらないとも限らないから、またそのうちね。

以上、この時どう思っていたかということを備忘録的に記録するための記事でした。
あくまで偏見まじりの私見です。

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