江戸東京たてもの園 2

さて、2回ほど年末年始の埋め草記事を挟みましたが、昨年に続いて小金井にある江戸東京たてもの園の写真散歩の顛末を紹介していきます。

”下町中通り”の酒屋のレジ越しの店内。

昭和初期の商店風景が忠実に再現されていて(少なくともわたしにはそう見えて)、感嘆。

”ハイアースの看板”と、この写真のおじさんが歌手の水原弘さんで紅白歌合戦で「黒い花びら」を歌っていたことまで、子供心に憶えています。昭和は本当に遠くなりました。

グッと趣きが変わって、こちらは戦前に首相・蔵相を歴任した高橋是清邸。移設・復元された”本物”です。

1936年2月26日、高橋蔵相(当時)はまさにこの私邸の2階で暗殺されました。合掌。

その高橋邸の縁側。枯れ落ちたモミジの葉に時の流れを感じました。

これは少し時代が下って、1942年築の前川國男(建築家)邸。

外観は和風の二階家なのですが、吹き抜けのリビングは現代の住宅モデルルームですといわれても違和感が無いようなモダンな造りです。

1937年築、モダンな造りの常盤台写真場。壁面にPHOTO STUDIOの文字が見えますね。

写真館の館内は、”営業用”の部分はこのようにハイカラな造りなのですが・・・

居住区画の和室はいかにもこの頃らしい、わたしにも見覚えのある「日本の家」の設えでした。

この園内、とにかくあらゆるところで「当時」を再現することに一切の妥協や手抜きが感じられません。このボンネットバスもなかなかの貴重品ですが、添えられたベンチの明治ビタ牛乳に痺れます。
さて、
携帯性抜群のPanasonic LUMIX G99 とLeica DG12-60, LeicaDG8-18で快調に撮り歩いてきている江戸東京たてもの園ですが、ここまでずっと「大正~昭和の東京」の園内風景でした。次回は「江戸」の建物についても紹介しましょう。

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