音を視る|時を聴く

東京都現代美術館の「坂本龍一 音を視る|時を聴く」展の会期終了が迫ってきたので、見逃しては(聴き逃しては)ならぬと出かけてきました。

結構長く東京に住んでいますが訪ねたことがない場所というのは意外にたくさんあるもので、江東区の木場公園の一角にある現代美術館はこれが初訪問です。

東京都現代美術館
東京都現代美術館は、常に動き続けるコンテンポラリー・アートを肌で感じることのできるスペースです。

どうやら故・坂本龍一さんに対する世間の人気+TV番組での展覧会紹介の威力を甘く見ていたようで、祝日午前11時に到着した時には、すでに入場券購入と入館待機のための行列混雑で館内はこのありさま。

おかしいなあ。現代美術館は「巨大×閑散」が特徴と聞いていたのに(苦笑)。

前売り券を買っていたので入場券を買う行列(およそ40分)はスキップできましたが、日付指定券なのですいてる日に出直そうというわけにもいかず入場まで60分待ちという苦行は避けて通れませんでした。整然と待つみなさんの辛抱強いこと!

ようやく入場したものの、撮影が許される展示室はさほど多くありません。
数少ない撮影可インスタレーションのひとつがこちら。

このインスタレーションでは、高い天井から吊り下げた9つの平たいボックス状の水槽に上から光を照射して得られる、風景のような抽象画のような何とも言えない9種類の視覚効果を、部屋を満たす坂本龍一作のミニマルな環境音楽、というか環境音とともに鑑賞します。不思議な心地よさを感じる暗い空間。

ところで、今回持参したのは携帯性抜群のLUMIX GF10とLUMIX G12-32mm F3.5-5.6。暗所が苦手なm4/3ボディ+キットズームレンズですが、先日の「手振れ撲滅特訓」の甲斐があってなんとか暗い室内撮りをものにできました。

屋外で十分な光量に恵まれていればそういう心配も無用。
これは屋外のインスタレーションで、皆でしばしの「霧待ち」風景。

そしてお待ちかね「霧の彫刻」タイム。

「霧の彫刻家」中谷不二子さんの作品は、長野県立美術館で昨年初体験して以来です。坂本龍一さん他のアーティストとのコラボ作品として鑑賞するという点を除けば、霧の彫刻自体は信州の清涼な空気が感じられる長野の作品の方にやや分があるかなあ、と素人目には感じました。

写真で紹介できなかった中では、田中泯さん朗読の深い声が冴える坂本龍一×高谷史郎作「TIME TIME」が特に印象に残りました。あと、現代美術館2階のカフェのサンドイッチはなかなか美味しいです。

ということで、アレを観てきたぞ、の巻でした。

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