汐留の浜離宮庭園の菜の花畑は、2月初旬から4月のはじめくらいまで見ごろが続きます。畑を区切って何回かに分けて咲かせて長く楽しめるように工夫されているのだと聞いたことがあります。少し寒さが緩んだ2月中旬のとある日、そろそろ最初の満開を迎えたらしいという情報を得て、行ってきました。
現地の勝手がある程度わかっている場所なので、今回は単焦点レンズでなんとかしてみようと、LUMIX S5とSIGMAの3本(SIGMA 17mm F4 DG DN, SIGMA 50mm F2 DG DN, SIGMA 90mm DG DN)を持参しての菜の花撮りです。
まずは50mm
軽量小型のiシリーズ50mmですが、S5に付けて開放F2で必要十分に美しい後ボケが得られます。わたしはRAW現像派なのでLUMIX純正の色とは言えませんが、色味も肉眼のイメージに近くいい感じで仕上がりました(Adobe製LUMIX “風景”フォトスタイル互換のDCPファイルを使ってDxO製PhotoLab8で現像しています。以下の写真も同様)。
次に超広角17mm。
F11まで絞ってみました。この庭園ならではの、汐留の高層ビル群を背景にした花畑の風景。
さらにレンズを付け替えて90mm。
50mmと似たような構図で撮ってしまって工夫が無い・・・けれども比較するには好都合。開放F2.8は50mmF2とは約一段分のハンデがあるとはいえ、背景のボケから主題を浮き上がらせる力は90mm中望遠の方に分がありますね。というか50mmはこういう使い方ではなく、例えば背景の中に副題となる被写体を配すとか、すればよかったのかも。
技量が足りないので17mmや90mmはある程度決まった撮り方しかできませんが、50mmは寄ったり退いたりボカしたり絞ったり、もっと融通を利かせて撮れるようになりたいものです。
などと反省をしつつも、各レンズともわたしのウデでさえ単焦点レンズならではの切れ味/ボケ味が感じられて、便利ズームで撮るのとは違う楽しさがありますね。
ところで、90mmを使っている時にふと見ると、菜の花畑の隣で早咲きの梅がいくつか花をつけているのに気が付きました。なんとか絡められないかと挑戦。
いや、90mmもなかなか難しい。何もかも難しい。じっと手を見る。
ともあれ、菜の花畑でレンズをとっかえひっかえ楽しんだ後、久しぶりの浜離宮ということで50mmレンズ使いこなし訓練を兼ねて少し撮り歩いてみました。
その顛末は次回。