PhotoLab8にアップグレードしました。
・・・って、新年最初のネタがこれか、という気もしなくはないですが、年末年始はお休みで自宅に居る時間が長いせいもあって、結構ソフトウェア周りのトピックが多めになる傾向があるみたいです。
購入して6ヶ月ちょっとでまだ使いこなせているとは言いがたいDxO PhotoLab7だったので、アップグレードするのは勿体ないかなとも思ったのですが、がまんしてもどうせ後で買っちゃうなら新バージョンを少しでも早く手に入れて使うのが合理的かなとも思いまして。

要は、ブラックフライデーのディスカウントセールの誘惑に負けたということで、「7」から「8」 にアップグレードしました。というのがすでに2か月近く前のお話。そして案の定、いまだにバージョンアップ前との違いが実感できるほどには使いこなせておらず、ぼんやりと過ごしております。
カタログ上、前バージョンから強化された主な機能は
・最新最強のノイズ除去モジュール PRIME XD2s
・プレビュー画像を部分拡大して見るルーペ機能
・トーンカーブで「輝度だけ」を触る機能
・異なる画像同士の比較機能
というあたりです。
この中で、12月中旬にやっとノイズ除去をテストして確かめてみる機会が得られたというのが今回のネタです。前置きが長くてすみません。
テスト題材その1 地面に積もった銀杏の落ち葉
この写真はISO 200で普通に撮ってますが、これを無理やりISO 51200でRAW撮りしてノイズまみれにしてそのまま現像した写真と、RAW現像の際に PRIME XD2 でノイズリダクションをかけた写真を、等倍拡大で比較してみました。
わはは、これは凄い力技。
ちなみに、ISO 200と PRIME XD2 を比較するとこうなります。
不自然な「のっぺり感」がほぼありません。低感度写真に匹敵するレベルまでノイズ除去をやってのけるのは大したものだと感心しました。
さらにもうひとつ、意地悪く旧バージョンPhotoLab7に実装されていた PRIME XDと比べてどのくらい進歩したかを確かめておきましょう。
XDもかなり頑張っていますが、比較するとたしかにXD2sの方がしっかりノイズを除去していますね。
テスト題材その2。コンクリート製の建物外壁。
ちなみにこの六芒星っぽい意匠の壁は、わかる人にはわかる北の丸公園の科学技術館です。
さて、さきほどと同じように、ISO 51200 で撮ってノイズを持った写真からノイズ除去を試みます。
PRIME XD2sはここでもなかなかの仕事ぶりです。でも、ちょっと「綺麗になりすぎ」かも。
ISO 200とも比べておきましょう。
おやおや、ISO 200の方がリアルな壁の写真だとすれば、XD2sはやっぱり「仕事しすぎ」ですね。本来のコンクリート壁のざらつきまで除去してしまって、のっぺりした「塗り絵」になってしまいました。
ざらついた壁のようにもともとノイズっぽい情報を含んでいる被写体の場合、ソフトウェアの方で加減して「オリジナルのノイズを残して写真上で加わったノイズだけ取り除く」というのは、難しいのかもしれません。
わかったこと:PRIME XD2sのノイズ除去は相当に強力。ただし苦手なシーンもあって万能ではない。
まだまだ使いこなせないPhotoLab8ですが、こうして、ノイズ除去だけは少し感覚をつかむことができつつあります。とはいえ、熟達までの道のりはまだまだ長い。2025年も気長にいくことにしましょう。
ところで、「8」にバージョンアップしたところで明らかな誤算がひとつ。
ノイズ除去はもともと機材に高負荷をかける処理でしたが、それ以外の動作も全般に重たくなっていて、いままで「7」はなんとか動かすことができいていた我が家のサブPC=書類仕事兼用・GPU非搭載のノートPCでは「8」はほぼ使い物になりません。「GPUリソースが足りない」という警告が出るのを無視すればなんとか起動はできますが、ファイルの読み込み段階から動作ひとつひとつに呻吟するありさまで、動いてるのかフリーズしてるのか判断に迷うほどです。こりゃまいったぜ。
ご検討中の方は要注意。このアプリはマシンを選びます。