雑司ヶ谷 写真散歩(1)

知ってるようで知らない、これまであまり歩いたことのない東京の街を訪ねるということに興味が湧いて、地図を眺めては何処へ行こうかあれこれ考える日々なわけです。

今回は、豊島区の雑司ヶ谷あたりを歩いてみることにしました。雑司ヶ谷といえば夏目漱石「こころ」にも登場したりする文芸の香り高い土地柄ですが、わたしの頭にある雑司ヶ谷小説と言えばこういう破天荒な奴の方だったりする(笑)。

現実の雑司ヶ谷は果たしてどうなのか、今回の散歩の出発は地下鉄有楽町線の護国寺駅です。駅から地上に出るとまずこちらの風格あるビルがドーン。

三大出版社の一角を占める講談社の本社ビルですね。ちなみに三大出版社のうち講談社がここ文京区音羽にあって”音羽グループ”の中枢、残りふたつの小学館と集英社はもともと親子会社でともに神田一ツ橋にあって”一ツ橋グループ”と通称されるそうです。知っててもたいして役に立たない知識ですが。

ええと、まだ雑司ヶ谷じゃないので、写真散歩の本番はまだ始まっていません(笑)が、今日はまずここからだんだんと豊島区雑司ヶ谷を目指します。ほぼ初めて歩く街ですがgoogle mapがあるのでなんとかなるでしょう。

せっかくなので駅名の由来にもなっている護国寺に立ち寄っていきましょう。

この仁王門もなかなかに壮麗ですが、
ここからさらに参道の階段を登った中腹の不老門、さらにその先の巨大な本堂を見通す奥行きのある眺めがなかなか秀逸です。

さすがは徳川五代将軍綱吉公の肝入りで建立された由緒ある名刹だけあって、本堂の大伽藍もなかなか見事です。もちろんお参りはさせていただきましたが、全景を写真に撮ると周辺の写り込みなどでちょっと絵になりにくく写真散歩的にはスルー。不老門の手前からのこの絵がわたしにはもっとも撮りやすい絵面でした。

この白い椿はこれから開く寸前。開くと速攻で萎れて汚れていくので、一番綺麗な花の状態で撮ることが案外に難しいです、特に白い花は。

雑司ヶ谷を早く目指せばよいのに、つい道草してなんだかわからないものを撮ったりしています。

この巨大な水鉢?手水?は、はたしていったい何なのだろう。

ここでようやく気持ちのスイッチを入れて、護国寺を後に雑司ヶ谷に向かいます。
途中で見かけたこの建物、文京区の公営施設のようですが何でしょう?何やら格好良い名前ですね。
美術室や工芸室のほか貸会議室などを含む多目的な生涯学習施設、というもののようです。文京区には「アカデミー〇〇」という同様の施設がここを含めて5つあるそうです。ううむ流石に意識高いな文京区。

広い通りを渡ってようやく豊島区に入ります。密集した住宅地ですが、土地に高低差があるのでごちゃごちゃした感じにならず、城南で言えばよく似た地勢の花房山とか池田山のようなハイソ感も漂っています。高台には高級住宅地、というのは東京山の手のお約束なのでしょうか。
そんな中、目指しているのはこちらです。

【雑司が谷旧宣教師館】アクセス・営業時間・料金情報 - じゃらんnet
雑司が谷旧宣教師館の観光情報 営業期間:開館:9:00〜16:30、交通アクセス:(1)東池袋駅から徒歩で10分。雑司が谷旧宣教師館周辺情報も充実しています。東京の観光情報ならじゃらんnet 明治時代の典型的洋風建築で、キリスト教布教の拠点

住宅街を進んでいると、それらしい建物が見えてきました。
こちらは裏口だったみたいで、掲示された案内地図にしたがって反対側に回ります。

すると、なんと本日は休館。がーん。

わざわざ休館日を選んで突撃してしまうとは、なんという下調べの拙さなんという運の無さでしょう。

というわけで、豊島区雑司ヶ谷一丁目付近で途方に暮れるわたしです。
次回、態勢を立て直して写真散歩を再開します。

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