K-70との1年 振り返り レンズ編

旧サイトから転載した記事なので内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
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先輩PENTAXユーザーのみなさんは先刻ご承知のことだったでしょうが、上位の各メーカーと違って、新しいレンズがなかなか発売されません。純正だけでなく、シグマやタムロンも新製品レンズにKマウントをラインアップしてくれなくなりました。
K-70ユーザーになってしばらくしてから、私にもそのあたりの呼吸がだんだん判ってきました(苦笑)。

勢いのあるキャノンやソニーとの差が開くのは言うまでもなく、不振でリストラが伝えられているニコンですら、PENTAXの何倍も新レンズ出てるんだから、RICOHの内情はニコン以上に厳しいのかも。

最先端の技術を取り入れた高性能のレンズをどんどん使いたい人、フォトライフを生き急ぐ人には、PENTAXはお勧めできません。
もっとゆったり、まったりと、他人がどうだろうと世間の流行がどうだろうと関係なく、マイペースで写真とカメラのある暮らしを楽しむ人のためのブランドのようです、PENTAXは。

負け惜しみが60%ですが、「俺には丁度よかった」というのが残り40%の本音。

私の技量では、写真の出来の99%以上は、機材の良し悪し以前の要素で決まります。テーマと被写体選び、構図、光線の取り入れ方と露出、フィルターの使いこなし、安定した撮影姿勢、ピント・・・など、シャッター切るまでの準備が勝負。これらの失敗をいかに少なくするかが大事で、レンズの差なんて(私には)誤差のうちでしかありません。

初めて手にした一眼レフがPENTAXであるおかげで、溢れる新製品に目移りすることなく、無駄使いすることなく、分相応のレンズで心安らかに写真修行を続けることができています。

前置きが長くなりましたが、今回のテーマ

■一眼初心者の私がこの1年でお世話になったレンズ

HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR
虎の子の防滴標準ズーム。スナップ撮りに常用するには、やや重い、やや暗いのが難点なんですが、そんな文句は許さない、とばかり、キリっとしたいい絵をたくさん生み出してくれました。広角側が16mmまであるのも、なにげにポイント高い。
キットレンズでなく奮発してこれを選んで良かった。このレンズなしには私のフォトライフは考えられません。

TAMRON AF 70-300mm F/4-5.6 Di LD Macro (A17)
望遠も一応買っとくか、という軽い気持ちで入手した格安の(Kマウント交換レンズの中で、”撒き餌”単焦点を下回り最安!)望遠ズームですが、動物園での撮影や↑のような引き寄せる絵の時には貴重な働きをしてくれました。最近、これで夜空の月も撮ることができてちょっと感動。
「これで十分だよな」と思っている今のうちは、上位品に買い替えることなく、まだしばらく活躍してもらうことになりそうです。

smc PENTAX-DA 35mm F2.4 AL
通称「35mm安」の”撒き餌”レンズですが、私にとってはエース単焦点。
ボカしたければいい感じにボケてくれるし、深い色の再現も素敵です。
見たまま、のスナップで使いやすいのはもちろんですが、
京都・知恩院の三門で撮った↑この写真みたいに、足を使って構図を
調整すれば「絵を作る」こともできちゃう、万能の35?画角です。

smc PENTAX-DA 50mm F1.8
35mmと同時に手に入れた「50mm安」ですが、この画角だと意図して「切り取る」撮り方が必要になることが多い。35?のように気軽に付けっぱなしでスナップ、というわけにいかず、使いどころが結構難しいなあ、ということを最近感じています。
この観覧車↑は、偶然うまく画角がハマってくれましたが、街撮りや風景撮りで使いこなせてるかというと、まだまだ試行錯誤中。手持ちの交換レンズの中で最も明るいF1.8ですが、これもまだあまり活かせてません。私にとって課題の残るレンズですね。

TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO (272E)
純正100mmマクロとさんざん比較して、迷った上で手に入れたタムQ。期待に背かず、主に草花の接写でさすがの絵を量産してくれています。ピント合わせに苦労しましたが、カメラを構えた身体をわずかに前後させながら枚数を撮る「身体ごとMF撮影法」を思いついてから、
ある程度安定して使えるようになりました。
「花に接写」以外の使い道も開発できると楽しみが増しそうなんですが、さてこれからどう活かしていきましょうか。

この1年間でお世話になってきたこれらレンズの「次」に、私はどっちへ行きますかねえ。

今のところフルサイズカメラに移行する気が無く、かつ今後も街角スナップが主体だと思うので、大三元ズームなど大口径の「重たい」「三脚が欲しくなる」レンズにはさほど惹かれません。
手ごろな広角レンズか魚眼があると面白いかな、とか、もう少し修行を積んだ上でFAリミテッド31mmか43mmいっちゃうか、とかぼんやり考えてますが・・・

冒頭に述べたように、のんびり、まったり楽しむのがPENTAXユーザーの本分だろうと思っていますので、今の5本のレンズとゆっくり付き合いながら、だんだんに拡げて生きたいと思います。

とはいえ、達観しきれない俗物なので、他マウントに魅力を全く感じていないわけでもない、ですが(爆)。

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