SIGMA 17-70mm F2.8-4 Contemporary がやってきた

前回までの箱根旅行ネタの記事でもおわかりのように、最近、旅行に出掛ける時にPENTAX K-3IIIではなくLUMIX G99を携行することが多くなりました。少しでも荷物を軽く小さくという動機に加えて、G99には相棒としてLeica DG12-60という頼りになる標準ズームが居るお陰で、旅行中にレンズを付け替える手間がかなり省けて楽が出来るという事情があります。

あれこれレンズ交換して楽しむ、という場面もあることはあるのですが、旅先で制約が多い中でレンズ1本でいろんなシーンに対応できるのは、やはり有難い。

ウチのK-3IIIには、かつてDA16-85という堅実な性能の標準ズームの相棒が居たのです。

しかし、いろんな事情で現在は手元に無く、DA20-40Limitedがその役割を担っています。ルックスが良くて軽くて性能的にも優れたレンズですがいかんせん20-40mmとズーム域が狭い。広角側も望遠側も他のレンズと付け替えて使うことになりがちで、機動力が落ちやすいのは悩ましいところです。

要は、特に旅行用と限らなくても、K-3IIIにも使い勝手の良い「つけっぱ」標準ズームが欲しくなったというわけです。前置きが長くてすみません。

当然、素性の良さが判っている純正DA16-85を入手し直すのが順当なのですが、なんか真っ当すぎて面白くないなあ、と。他に試せるモノが無いかと検討してみて、浮上したのがタイトルのレンズ、SIGMA17-70というわけです。

17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporary | レンズ | SIGMA | 株式会社シグマ
SIGMAのレンズ17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM | Contemporaryの基本情報ページです。

■このレンズが純正DA16-85よりも勝る点

ズーム全域で0.5段程度明るい
最短22cmまで寄れて撮影倍率は0.36倍とハーフマクロ級(純正35cm/0.26倍)
重量465g・全長82mmで少し軽量コンパクト(純正488g/94mm)
ズームにしてはボケ味が柔らかくて良いというクチコミ散見

■劣る点

ズーム域が少し狭い
防塵防滴が無い
クイックシフトフォーカス未対応
広角側で樽型、望遠側で糸巻き型の歪曲はカメラで補正できない
周辺の描写が甘い/流れるとのクチコミ散見

QSFは惜しいですが、ズーム域、防塵防滴、歪曲は、判っていれば割り切って対応可能なので、わたしにはあまり問題ではありません。DA16-85を使っていた時の数少ない不満は、ちょっと重く感じることと暗いレンズでボケの表現が物足りないことでしたから、少し軽くて明るいSIGMA17-70には期待したいところです。純正もそこそこ寄れるレンズですが、さらに寄って使えるのは大きな魅力。

「周辺の描写が甘い」がどの程度なのか気にはなります。こういうのって、ネットの作例見ても良くわからないんだよなあ。
ただ、PENTAX Forumに発売当時(2013年)の詳しいレビューが乗っていて、2014発売のDA16-85との比較は当然言及されてないものの、純正高倍率ズームDA18-135よりも周辺部の解像は優位と評価されています。ということは、致命的に悪いということはなかろうと。
たぶんDA16-85にはシャープさで及ばないけど、寄れてボケが柔らかいという持ち味がある。そんなレンズなんでしょう。

Sigma 17-70mm F2.8-4 Contemporary Review - Introduction | PentaxForums.com Reviews
An in-depth review of the Sigma 17-70mm F2.8-4 DC Macro HSM "Contemporary" walkaround lens.

思えば、初めて手に入れた一眼レフがK-70、このボディに合わせるレンズをどうするか迷いに迷って、防塵・防滴を決め手に選んだのがDA16-85、最後まで迷った相手がこのSIGMA17-70でした。今はDA20-40をはじめ防滴レンズの備えがいくつかあるので、当時とは状況が変わりました。

もうひとつ当時と違うのは、SIGMA17-70がディスコン品になっていること。流通在庫を運よく見つけるか、中古品を探すしかありません。酷使されやすい標準ズームの中古でハズレを掴んで後悔するくらいなら、最初から素直に純正を選ぶべきかな? もともと大きな不満は無く気持ちよく使っていたわけだし、敢えて無用な冒険をしなくても・・・

と、思案していたら、八百富さんのサイトで、幸か不幸かタイミングよく、SIGMA17-70の未使用アウトレット品がDA16-85の半値以下で売られているのを見つけてしまいました。見えない力に背中を押されて、思わずポチっと・・・いつもながら状況とお値段に流されやすいわたし。

現品が到着して、とりあえずK-3IIIに付けたところを、FUJIFILM XF10で無造作に1枚。

なかなか、カッコ良いではないですか。およそひと昔前の世代のレンズとは思えない精悍なルックス。それにアウトレット品とはいえ新品は気分が良いですね。持った感じが軽いのも気に入りました。

SIGMA さんの初期の”Contemporary”ラインの一角にあったこのレンズ、はたしてどの程度の絵を撮らせてくれるのでしょうか。過大な期待は禁物ですが、楽しみです。

※最新機種HD PENTAX-DA*16-50mm F2.8 ED PLM AWの話が最初から最後まで全く出てこなかったことを不審に思うあなた、鋭い(笑)。それはまた別のお話ということで。

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