ロープ昇降型 ホームドア

旧サイトから転載した記事なので内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
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JRや地下鉄でホームドアが設置されてる駅、増えてきましたね。

東京在住の私が目にするのホームドアといえば、東京メトロ、都営地下鉄、JR山手線といった路線になります。それぞれ形状や意匠は異なりますが、いずれも鋼鉄製の扉が横にスライドして開閉するという点では共通してる、例のアレです。

ところが先日見たJR西日本のホームドアは随分違った感じのものだったので、驚きました。
言葉でごちゃごちゃ説明するより、写真で見ましょう。

列車が到着する前、つまり「閉」状態の時はこう。

初めて見る人は、まずここで、びっくりでしょ?
ホームに白いボックスが点々と並んで、その間には鉄製の扉ではなくロープが張られています。

ここに列車が到着して、旅客が乗降する「開」状態の時には、これがなんと!

列車の屋根の反射と重なっちゃって見にくいけど、白いボックスから上に伸びたアームが、4本のロープを頭上にたくし上げてます。

ロープの障害が無くなって、旅客は自由に乗り降り。
よく考えたなあ。

で、乗降が終わると、アームが下がってロープが降りてきて、この通り。

面白いでしょ?

たしかにごつい鉄の扉でなくても、ずっとお手軽に、旅客がホームからはみ出してしまう動きや、発車時間を過ぎて乗り込もうとする動きを「防止する・牽制する」役目は果たせている感じではあります。
ただ、所詮は細い4本のロープなので、鉄の扉のように、中と外をしっかり仕切って旅客を列車との思わぬ接触から「防護する」という役目が果たせるかというと、素人目にはちょっと疑問。

上の写真のような乗降客数ならOKかもしれませんが、メガステーションでホームに人が溢れそうに混雑するラッシュ時に、これで大丈夫かな。

と、私が思うくらいのことは既にプロの人たちは十分考えていて、JR西日本さんも、鋼鉄製スライド型のホームドアと、このロープ昇降型のホームドアを、駅によって使い分けているのだそうです(因みに写真は東海道線 六甲道駅の下り線ホームで撮りました)。
そりゃそうだよねえ。

以上、JR西日本のホームドアを見て驚いたの巻、でした。

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