HDD ~儚い命の話~

撮った写真データの保管には愛好家の皆様の多くが苦労されているのではないでしょうか。わたしはノートPCでRAW現像作業をした後、すべてのRAW/JPGデータをAmazon Photosに自動バックアップし、念のため外付けHDDにもローカルコピーを保存しています。大量データの出し入れはローカルデバイスの方が楽だし、Amazonさんを全面的には信頼しきれていない(笑)。

ところが、「念のため」のHDDがこのたび急逝しました。
この方です。

WD ポータブルHDD 2TB

ある日まとまった量のデータをPCとやりとりする用事が出来て作業していたところ、

コンコンコン

と金属音ぽい咳(異音)が聞こえました。おや、と気づいた時にはあれよあれよという間に咳が止まらなくなり、案ずる間もなく翌朝には還らぬ人(読み出しも書き込みもままならない)となってしまいました。聞きかじりですが、コンコン異音は磁気ヘッドがデータを出し入れする位置を見つけられず探しまわる時に出る音らしいです。

購入・稼働後3年ほどでの急逝。いまさらですが、HDD保管は脆弱と思い知りました。故障した2TBのHDDと同型機をもう1台使っていて、予防保全的にはそちらの故障にも備えないといけません。

この事態を受けてローカルコピー体制の見直しを強いられました。新たな保管先探しが必要なデータ量は約2TB。

どうしよう・・・この件、わたしの思いは千々に乱れました。

①クラウドは当面AmazonPhotosだけで十分。やはりローカルでデータを持ちたい
②少しでも寿命の長い保管方法を探したい。3年でお別れは辛い。
➂今後さらに撮影データ量が増える可能性があるので、少なくとも1年分のデータがまとめられるように最小単位1TB程度の容量は必須。
④でも、スペースにも予算にも限りがある。

ぐるぐると迷走の果てに、
結論として、HDDに頼るのをやめて、これを使っていくことにしました。


WD ポータブルSSD 2TB

外付けSSDです。メーカーも見た目もあまり変わり映えしませんが(苦笑)、実物を手にすると「小ささ・軽さ」に驚きます。可動部品が少ないので故障の危険性が(相対的には)小さく、寿命5年とも10年とも言われているようです。

5年でも儚い命には違いありませんが、次の有望な記録メディアが台頭するまでの数年を、これで延命できれば良しとしましょう。

ということで、外付けSSDを手に入れました。
出費がそれなりに痛かったのと、2TB分のデータをクラウドからダウンロードするのに相当の忍耐を要したのですが、それはまた別のお話。

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