考える人

旧サイトから記事を転載したため内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
***
静岡県立美術館というところへ行ってきました。

初めて訪れましたがたいそう立派な美術館でした。目当ては現代美術の企画展だったのですが、なんとなく虫の報らせでPanasonic GX7mk2をバッグに忍ばせて行ったら、この美術館常設の「ロダン館」は撮影OKなんですと!

そりゃあ、やっぱ撮るでしょ。「考える人」。

定石的にはこの作品は右半身を撮ると思うのですが、逆光がきつくてうまくいきませんでした。よって左半身の「考える人」です。

ロダン館はこの美術館の目玉のひとつで、このような広大な空間の中にロダンの彫刻作品が数多く集められています。

これも有名ですね「地獄の門」。

巨大な作品です。退いて全容を撮ったら小さく貧弱に見えてしまったので、寄って上部だけ切り取りました。そしたらこれはこれでまた中途半端で・・・、デカブツを撮るのは難しいです。

「カレーの市民」はこんな感じで無造作に展示されていて、寄り放題。

6体のうちのひとつにぐっと寄ってみます。迫力です。

本来の目当てだった企画展も素晴らしかったのですが、私にとってはロダン館のスナップが思いがけず嬉しい”おまけ”でした。

そしてこの美術館、展示物もさることながら、周りの環境がなかなか素晴らしいです。日本平にほど近い丘の上にある美術館へのアプローチは、今は冬なので木々は丸裸となりご覧のありさまですが、新緑や紅葉の季節にはさぞやと思わせる、見事なケヤキ並木と瀟洒なプロムナードです。

まあ、ちょっと登り坂がキツいめではあるのですが(笑)。

私のようにひ弱な市民のために、ちゃんと最寄り駅からバス便も用意されていますので心配ご無用。

ちょっと脱線します。今回、凍えるような寒さの曇り空の下で記事全体に色味に乏しい感じがしますが、どっこいこんな中でも思いがけず鮮やかな色彩を美術館の前庭で見つけて、ハッとさせられました。プロの手によって巧みに造られた「冬枯れしない、寒さに強い植栽」なのだとは思いますが、それにしても植物は逞しい。

最後におまけの写真を1枚。帰路は最寄り駅のひとつ静岡鉄道「県立美術館前」駅から電車に乗ったのですが、その駅のホームでまたこの人に会いました(笑)。

ほどなく到着した電車に乗ったら”ちびまる子ちゃんラッピングカー”で、車内アナウンスがまる子ちゃんだったりしてちょっと驚いたのですが、それはまた別のお話。 というわけで、「考える人」を堪能する美術館散歩の巻でした。現場からは、以上です。

タイトルとURLをコピーしました