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いきなりですが、記事のタイトルはこの植物の名です。
ムラサキシキブは、夏に花が咲いて秋になると紫色の実をつけるシソ科の低木です。実の色が鮮やかなので観賞用に栽培されることがあり、変種として白い実のものもあるそうです。誰でも、どこかで一度や二度は見覚えがあるポピュラーな植物ではないでしょうか。
名については、もともとムラサキシキミと呼ばれていたのが、いつしか「紫式部」に因んで転じたともいわれています。
上の写真で既にピンと来てお判りの方もいらっしゃるでしょうが、今回はムラサキシキブをここで撮るために、京都・北大路堀川近くまで行ってまいりました。
平安時代を、というか日本を代表する女流文学の巨星、紫式部の墓所(伝)が紫野の島津製作所の事業所の脇、堀川通り沿いにあります。
石碑が地元有志の方々の寄贈によるもののようなので、それにあわせて意図的にムラサキシキブを植えたのでしょう。なかなか粋ではないですか。奥にはひっそりと墓碑があって、ひときわ静かな時間が流れておりました。R.I.P.
京都で写真散歩の時間ができたものの、ちょうど秋の花の端境期で、かといってまだ紅葉には早いので、何かビビッドな色味のものが撮れないかと探し求めて、この紫色の実に行きついたというわけです。
ほかに撮れるところはないか、と探して、西大路の平野神社にあると聞きつけました。
早速行ってみましょう。
平野神社の長く続く外塀を回り込むのに、予想外に時間がかかりました。
参道に隣接して広い桜園があって、春のシーズンにはたいへんな人出になる花の名所です。今日は閑散としていますが、青空の下に緑が映えて綺麗。
で、広い境内をうろうろ探して、ようやくムラサキシキブを見つけました!
朱の鳥居をバックに紫がいっそう冴えます。
先ほど、紫式部墓所で見たものより、少し色が濃い感じです。
マクロレンズTamron 90mmで丸い実にぐっと寄って撮ってみます。
同じ場所の同じ木を撮っているのですが、仕上げの露出がハイキーに振れて、色の感じが少し違ってしまいました(笑)。
色鮮やかなのに加えて、丸い実が肩を寄せあって房のように成っていて、なかなか愛らしい。観賞用というのも頷けます。
ところで、平野神社で女子フィギュアスケートの浅田真央さんをお見掛けしました。何かのTV番組ロケのようです。写真を撮るのはいろいろ差し障りがあるでしょうから控えましたが、和服姿でスッと立たれた姿勢が、さすがにお綺麗でした。
最後まで見ていただいて、ありがとうございました。次回も、もう少し京都ネタにお付き合いください。