京都 雨(2)

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しかし京都という街はあれですな、凄いですな。

鴨川にかかる幹線道路の橋の欄干がいまだに木製で、擬宝珠が載ってます。今の欄干が何時かけ替えられたものか知りませんが、伝統の保存ということについては本当に大したものだと思います。

というわけで、三条大橋です。

雨に降りこめられて東福寺参拝を断念し、市中に戻ってきました。といってももちろん街中も同様に雨なわけで、あちこちで雨宿りしつつ、撮り歩きます。

料理屋さんの2階、雨に濡れた木製の手すりが、なんともいい感じです。

雨の心配をしなくてよい場所を求めて、錦市場で気の利いた絵を撮れないかと思って出向いたのですが、

すみません、人混みの圧力に負けました。
年末年始とか、GWとか関係なく、錦小路は年中混んでるんですね(驚)。

人波に押し出されて市場の西端までやってきて、やっと撮るべき/撮れるものを見つけました。

近年になって特に人気を集めている、希代の日本画家伊藤若冲。彼の生家が、錦市場の青果問屋だったのだそうです。店の跡目を弟に譲って、自らは芸術の世界に生きた若冲ですが、最近の研究によると、市場の営業権認可をめぐって、実家のためにひと働きしていた記録もあるとか。(詳しくは錦市場公式サイトで)

何度となく訪れていたはずの場所なのに、これまで気が付いていませんでしたが、2013年から、市場の西端に上の写真のようなモニュメントが飾られています。京都工芸繊維大学の学生さんの手になるものだそうです。

さて、
ここまで、雨を写すことに成功していなかったのですが、最後にようやく、雨足を比較的はっきりと捉えることができました。錦天満宮での1枚。

さんざん失敗した後での1枚。
この日の経験から「雨を捉えるためのコツ」について、私なりに得た結論(違っていたら大恥ですが、笑って見逃してやってください)。

・望遠で狭い範囲を(拡大して)写す
・黒っぽい背景を選ぶ
・シャッター速度は1/10〜1/25くらいの遅め
・深めの被写界深度で(絞って)撮る

といったところです。
この日のレンズはHD DA 16-85mm F3.5-5.6 ED DC WRで、望遠端85mm SS1/13  F9.0 で撮ってやっと上の写真くらいの写りになりました。これでもまだ、スマホの画面の大きさだと「え、雨?どこに?」ですが。

ということで、1日かけて勉強できたところで今回の京都編はおしまいです。

おまけ。買い物の用があって立ち寄ったKokon烏丸で、レストランのファサードが、とても幽玄な感じで素敵だったので、1枚撮らせていただきました。

現場からは、以上です。

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