PENTAX ミーティング オンライン 2021

11月27日15:00~17:30、予定を超えて17:50くらいまでオンラインセミナーの形でPENTAXミーティング2021が開催されました。メーカーから刺激的な情報提供がたくさんあったイベントだったので、いずれメディア経由できちんとした公式発表があるでしょうが、速報備忘録として手元のメモ準拠で記事にしておきます(正確性は保証しません。この記事情報の利用は自己責任でお願いします)。

イベント内容
1 DFA21mm limited:PENTAXエンジニア5名による実写競作で良さをアピール
2 新たにリリースされるカスタムイメージ「里び」のプロ作例付き紹介
3 K-3IIIの派生モデル情報
4 PENTAX official コミュニティのPR
5 これが聞きたいPENTAX 3つの質問に答える
6 じゃんけん大会

オンライン開催なので他の参加者(1000~2000名程度と思われる)の皆さんの様子は見えないのですが、この中で多分一番盛り上がったのは「3 K-3IIIの派生モデル情報」ではないかと思います。「静止画キャプチャーしてSNSなどで拡散するのは奨励」というレギュレーションだったので発表スライドを遠慮なく掲載しますね。

少数でもコアな愛好家のニーズに応えたい、ということで5つのかなり「攻めた」企画案が公開され、即席人気投票まで行われました(僅差で①「漆黒」モデルが1位、④MFモデルが2位だったはず)。

それにしても、③モノクロ専用モデル(専用センサーにする)、④MFモデル(測距ユニット用サブミラーに光を入れない分、ファインダーを30%明るくする)、⑥アストロモデル(星空専用高感度センサー搭載で「通常撮影不可」)とか、あまりにきつい「攻め」にオーディエンスの(チャット書き込みでの)ヒートアップが凄まじかった。非常にニッチな需要なのでクラウドファンディング+受注生産といったビジネス形態を想定しているらしいです。

ひとつ忘れてました。

「アストロモデル」企画案とは別に、新たなアストロトレーサー機能のK-3IIIへのファームアップ実装(O-GPS無しで、予備撮影で星の動きを測定した上で追尾を開始する。ただし星以外が映り込む星景写真には不向き)が発表されました。これも星を撮る人には大きなニュースでしょう。わたしは直接ユーザーにはならないかもしれないけど、なんたる「攻め」っぷり。

「5 これが聞きたい」で、3つの質問のうち「KP,K70後継」と「レンズ開発」については慎重なしょっぱい回答に終始していたPETAXですが、フルサイズ後継機については、4つの開発方向性を検討中というちょっと踏み込んだリークでオーディエンスに衝撃を与えてました。

手元メモ準拠なのでメーカー発表の意図をミスリードしてるかもしれませんが、

A案 新開発プリズム+新開発エンジン+高画素で完全新モデル:これが最高だが、特にプリズム開発が難しく、これに拘ると発売がいつのことになるかわからない
B案 K1IIのボディ+25Mくらいの高速・高感度対応モデル:画素数を抑えて軽快な操作性を重視
C案  機能をそぎ落とした小型軽量のフルマニュアル一眼レフ:シンプル化して、カメラに頼らない撮影体験を重視
D案 高速・高感度・動態に強いK3IIIのフルサイズセンサー版:プリズム開発の難易度が下がるのでAより現実的

なるほど。一番ありそうなのはD案ですかね。ここで観測気球を上げるということはリアルな開発着手はまだまだ先ということでもあるのでしょうが、さて、どうなっていくんでしょう?

あと「2 新カスタムイメージ『里び』」は気になりますね。テストに協力した佐々木さんと塙さんが対談で紹介してくれました。

わたしは基本的にRAW撮り屋ですが、「里び」の実装を期に、JPG撮って出しの修行をしてみようかなと、ちょっとだけ思いました。ほんのちょっとだけ。12月7日にテスト版のファームウェアを公開してくれるそうなので、楽しみです。和風の題材で「わび・さび」という使い方がまず思い浮かびますが、わたしとしては「70年代のアメリカのフィルム写真」っぽさを活かす方に興味がある。オールドレンズと一緒に使ってみたいですね。

オンラインで、最後の「じゃんけん大会」はスムーズに進まなかったのですが、これもまた手作りイベントのご愛敬かと。「DFA21mm limited のレンズディスプレイ」という「PENTAXファン以外には全く理解してもらえない」マニアックな優勝賞品が用意されていて、コアなファンを喜ばせてくれました。

ともあれ、3時間近く大いに愉しませてくれたPENTAXのみなさん、どうもありがとうございました。

最後に、この情報を必要とする読者がいらっしゃるかどうかわかりませんが、2019年のファンイベントで配布された「P」印のホットシューカバーを、数量限定で東京・大阪のリコイメセンターで販売するそうです。11/28現在オンラインストアにも@800で出品されてます。欲しい人は今すぐダッシュ!

この日のイベントの参加者はアンケート回答を条件に「E」印がゲットできますが、こちらのイベント外入手ルートはまだ不明です。

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