浅草線沿線散歩 宝町界隈

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東京都営地下鉄浅草線 宝町駅界隈を、PENTAX K-70を抱えて写真散歩しました。

と言っても、「宝町(たからちょう)」という駅名を聞いてピンとこない人が多いかもしれません。

浅草線は城南の西馬込から城東の押上まで、東京”旧市街”のメジャーな街を縦貫する路線なので、特に五反田から浅草の間では、どの駅の近辺にも旧跡名所ないし昔からある繁華街、老舗・名店があって、駅名を聞けば東京の人なら誰でも「ああ、あそこね」と合点がいくのが通例です。しかしその中で、私の知る限り当駅は少々印象が薄いかも。

宝町というのは1978年まで使われていた旧町名で、現在の住所表示は京橋。銀座と日本橋の間に位置するオフィス街です。実際に歩いてみて、確かに「宝町には××がある」と言いにくい。オフィス街としか言いようがない(笑)。

でもこの宝町はただの平凡なオフィス街とは、ひと味違うのでした。

写真はある画廊の軒先。たまたま開催されていた京橋・日本橋地区のイベントのフラッグと一緒に撮りましたが、ギャラリー、書画、骨董、美術工芸品などこの地区にはほんとにたくさんのアート関係のお店があります。表通りは新旧の大箱オフィスが立ち並びますが、一歩入った裏通りは多彩なアートの街。

アートと言えば表の大通りにもこんなところが。

国立近代美術館の分館が模様替えして「映画アーカイブ」となったようです。この時は黒澤明監督関連の特別展をやっていました。

さらにこれも、知る人ぞ知る、というほどマイナーではないかもしれませんが、警察博物館が当駅至近の施設です。この日はパトカーにチビッ子が体験試乗できるイベントがあって大賑わいの様子。

ところで、どうでも良い話なのですが、この警察博物館の裏手の路地のあたりのどこかでニワトリを飼っているらしく、ものの数分あたりを歩いている間に、何度もあの鳴き声”コケコッコー”が聞こえるのです。びっくりして見回しましたが、どこから聞こえてくるのか突き止められません。この都心で養鶏?どこかのお店か個人がタマゴを採ってる?それともほかの何か?・・・ナゾです。

オフィス街としての宝町・京橋は、ここ数年大規模再開発が続き、新しい高層ビルが増えました。下の写真の京橋スクエアガーデンもそうした新たなランドマークのひとつです。この日は地元関連の祭礼か何かでしょうか、週末にも関わらずそこそこに賑わっているようです。

天気の良い気持ち良い週末です。
宝町駅まで戻って、道幅の広い昭和通りの中央安全地帯から北の日本橋方向を望む。

実はこの足元の地下を本来の昭和通りが南北に走っていて、東西方向との立体交差になっています。つまり写真の左右に見えている車の流れは、昭和通りの地上側道。

大通りの喧騒を離れると、小さな陽当たりのよい公園がありました。都心でこういうのは和みますねえ。

さて、宝町散歩の最後は、週末の静かなオフィス街らしい写真にしましょう。

宝町、印象が薄いなどと言ってすみませんでした。散歩してて楽しい、気持ちの良い町並みでした。

ちなみに今回の写真散歩はDA35mm F2.4の単焦点レンズのみを使いました。このまま北上して、このレンズつけっぱ・単焦点縛りで、次の駅の日本橋まで歩いてみることにしましょう。

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