サギソウを探して

束の間ですが、夏季休暇を恒例の会津・裏磐梯で過ごしました。

運悪く東北地方への台風来襲と重なってしまい、当地も”直撃”ではないものの色々心配される状況だったのですがそれはちょっと脇に置いときます。

今回はまだ天気が崩れる前に、数年前に果たせなかった幻の花サギソウ撮影を目指して、となり町の表磐梯・猪苗代に立ち寄った話。

お目当てはこんな花です。

サギソウとは|育て方がわかる植物図鑑|みんなの趣味の園芸(NHK出版)
サギソウは、日本各地の日当たりのよい低地の湿地に生える球根性のランです。親株から走出枝(そうしゅつし、ランナー)を伸ばして、その先端に翌年の球根をつくります。3~5枚の細長い葉を根元近くにつけ、中心からまっすぐに茎を伸ばして、先端に1~5輪...

サギが飛ぶ姿に似た可憐な花をつけるサギソウは陽当たりの良い湿地に生えるランの仲間で、日本各地に広く分布しているそうなので”幻の花”は大袈裟かもしれません。

現にここ猪苗代町でも「町の花」に指定されていて、昔は田んぼの周りや猪苗代湖のまわりの湿地でたくさん見ることができたらしいのです。

しかし、生育環境の変化や美しい花を求めての乱獲などのせいで自生地が残り少なくなっているそうです(ここだけでなく、サギソウについては全国各地で似た状況があると聞きました)。

猪苗代では有志の手によって保護・保存されている状態で、自生地の情報は意識的に伏せられているみたいでググっても簡単にはわかりません。そんな中で、誰でも気軽に見ることができる場所としては町営のビオトープがいいみたい、という情報をようやく得ることができました。

写真の建物が町立体験交流施設「学びいな」で、手前の小さな池がビオトープの一角です。奥に聳える山は磐梯山、というのは説明不要ですよね。

池の端の案内版で、確かににここでサギソウを見ることができるよ、と解説してくれています。

ところがこの日は、肝心のサギソウが見当たりません。

8-9月に花が咲くらしいので、8月お盆前のこの時期なら見つかるだろうと期待したのですが、そううまくは行かなかったようです。

もともと花草木全般に弱く、花が咲いてくれなければ、どの草がサギソウなのかさっぱり見分けがつきません(爆 そんな奴が探しに来るなと言われれば確かにその通りで、まことに面目ない。

というわけで、サギソウ探しの小さな旅は今年もあっけなく空振りに終わったのでした。

目的は果たせませんでしたが、初めて立ち寄ったこの小さな町営ビオトープ、水辺の草や花に色とりどりのトンボに親しむことができて、なかなか楽しかったですよ。

広々とした公園や立派な体育館にも隣接していて、子供・若者や家族連れが大勢集まる、地域の人たちにとって大切な場所でもあるようです。

超広角レンズのパースペクティブ効果が効いて小さく写ってしまいましたが、背景の町立体育館「亀リーナ」はなかなか立派な建物でした。

この地にかつてあったお城が「亀ヶ城」と呼ばれていたそうで(会津若松の鶴ヶ城に対抗した名前なのかな?詳しく知りません)、その城跡一帯が亀ヶ城公園となり、敷地内に亀リーナ、学びいな、ビオトープ、そして広い芝生敷の広場などが整備されてるわけか。猪苗代町、なかなかたいしたものです。

さて、
毎年恒例ですが、しばらく避暑旅行ネタの記事が続きそうです。

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