オールドレンズで撮る京都 西陣界隈

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束の間の冬休みを利用して京都に行ってきました。
今回の旅行のテーマは、タイトルに記したように「オールドレンズで撮る京都」です。

昭和のレンズで撮ると、京都の寺社や街並みはどんな絵になるのか試したくて、K-70と手持ちのタクマ―レンズ

Super Takumar F3.5 28mm
Auto Takumar F1.8 55mm
SMC Takumar F2.5 135mm

を、新調したリュックに詰め込んで、出かけてきました。

京都駅前のバス停から旅をスタートします。見上げれば京都タワー。

格別このタワーが好き、というわけではないのですが、今回の道中はたいてい雲と小雨に祟られていたので、青空の覗いたこの最初の1枚は後になってみると貴重。

まずはじめに、機織りの音が聞こえる古い街並みを求めて西陣へ向かいます。街歩きのスタートは一条堀川の晴明神社から。

陰陽道で知られる晴明神社ですから、魔除けの五芒星がお出迎えです。陰陽師・安倍晴明はすっかり人気者なので、年末の平日でしたがそこそこの参拝客を集めています。京都を覆う外国人観光客の大波はここにはまだ届いていないようで、比較的静かに写真を撮ることができました。

神社を後に、西陣界隈を歩きます。細い道を入ると、いかにも京都らしい家並み。

裏通りと言って良い細い路地ですが、左手前の看板は予約しないと入れない超人気隠れ家レストランなのだそうです(この日はお休み)。

路地と言えばこの日の目当てのひとつがこちら。

今出川通を超えて北へ歩き、紋屋町・三上家の路地を覗かせていただきました。旧い街の風情が、過剰な演出抜きに強く漂う一角です。

右手の明かりは蜂蜜屋さん(試食させていただいてお土産を購入しました)。お隣は陶芸をされている方の仕事場のようで、道具の掃除・手入れの最中でした。この一角、三上家の持ち物で、お店や、アーティスト、職人さんなどに貸しておられるのだそうです。

その蜂蜜屋さんで教えていただいた、近所の瓦塀。絵になりますね。

小雨が降ってきました。雨に濡れた京の街もまた良し。雨宿りに立ち寄った寺社の庭で見つけた、フォトジェニックな瓦。

小雨をやり過ごした後、浄福寺通。
京都の伝統的な技能を受け継ぐ職人さんたちが現役で仕事をされている街だそうです。空耳でなく本当に、町屋の奥から機を織る音が聞こえました。

少し歩いただけですが、撮り切れないくらいの「絵になる街角」が満ちています。

京都は奥が深いですね。

しばらく、京都シリーズが続きます。

#タクマーで撮る京都。お気づきのように、現像する時に少し意図をもって「古い写真」風に仕上げています。その話は次回。

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