長野へ行ったりパソコンいじったりの記事をアップしている間に時間が経ってしまいましたので、今回はバックログをひとつ消化しておきます。
3~4月にかけて、ほとんどLUMIX S5に触りませんでした。名所江戸百景歩きでは守備範囲の広いズームレンズを揃えているAPSCのK-3IIIに出番を譲り、旅行に持ち出す時は軽量MFTのG99に先を越されるので、我が虎の子のフルサイズS5は残念ながら打席に立つ機会がなかなか増えないのです。
これはいかん、というのでゴールデンウィーク終盤のとある日、無理やり持ち出してS5と2本の単焦点レンズSIGMA 50mm F2 DG DN, SIGMA 90mm F2.8 DG DNを”虫干し”してきました。行先は・・・特に行先を思いつかない時は新宿御苑か、でなければここ、と決めている浜離宮にしました。
離宮の庭園の手前で、50mmを付けて汐留の半地下プロムナードで小手調べ。
都会のストリートでも自然風景でも、こういうハイコントラストな陽射しのシーンがむやみに好きなわたしです。さすがフルサイズのS5はこういう厳しい条件でも破綻せず応えてくれて安心。
これも浜離宮庭園ではなく汐留地下街内の花壇。綺麗な手前の花に引き寄せられましたが、水芭蕉なのか、よく似たスパティフィラムなのか・・・どちらでしょう?
絞りを変えて何点か撮ってみて、F8が一番しっくりきました。
おなじく50mmで、浜離宮の青モミジ。
単焦点ならではの切れ味とボケ味で、言うことないですね。
一方90mmではこんな感じでした。
タンポポの群生です。手前の花にピントを合わせて背景をボカして奥行きを見せる意図で撮りました。
F6.3でいちばん綺麗な玉ボケになりました。フルサイズでの撮影経験が全然足りてなくて絞りとボケ方の感覚はまだ全然掴めてません。絶賛勉強中です。
園内に小さな神社があってよい被写体になります。今回はたまたま90mmを付けた状態でカメラを手にしていたので全景ではなく寄って屋根の下から新緑を覗いて一枚(笑)。
ピントの合うところの鋭さとボケの美しさのバランスが素晴らしい。ところでこの時、背景のコントラストが厳しい状況だったらしく葉の陰にわずかにパープルフリンジが出ました。PhotoLab7の助けを借りて悪目立ちしないように抑え込みましたが完全には消せていませんね。
最後はもう一度50mmに付け替えて。
浜離宮での写真散歩では、水上の茶屋と背後の濃い緑の和風の佇まいを前景にして、背景に対照的な汐留の高層ビルを組み合わせるのが定番の撮り方なのですが、今回は少しだけ構図を変えて池の手前の一段高い場所から俯瞰してみました。
左手前で陰になる木を少しボカしたくてF2.5で撮りました。開放から僅かに絞った状態ですが締まるべきところはよく締まった絵になっていて、やっぱり50mmも良いレンズですね。
単焦点レンズだけでの撮り歩きは寄りきれなず・退ききれずという不自由も感じますが、ハマった時の気持ちよさは格別ですね。
“虫干し”以上の充実した撮影体験ができて、おおいに自己満足した休日散歩でした。