1本だけフルサイズ用レンズを買い足すなら

なかなか使いこなせないフルサイズ一眼LUMIX S5ですが、このところ少し触ったので、だいぶ様子がわかってきました。

キットズームのLUMIX S 20-60mmは実に良いレンズです。
街歩きで思いのほか使い勝手が良く、レンズを付け替えることなく広角域20mmまでカバーしてくれるので、特に狭い路地や屋内での撮影で重宝します。

明るさを犠牲(開放F3.5-5.6)にした見返りに驚くほどの小型軽量化(350g)を果たしています。20mmとワイド端を欲張ったので3倍ズームでテレ端60mmにとどまったのは仕方ないところなのでしょう。

デジタル時代の最新レンズらしく大人しい外見に似合わぬシャープな写りです。光学的に頑張るというよりもデジタル補正力を遠慮なく活用している印象だ、というプロカメラマン評をどこかで読んだ気がしますがよく覚えてません。

例えばこの写真(再掲)。遠景で日陰側になっているスカイツリーの骨組みや展望台の窓ガラスが緩まずにしっかりと撮れていて、たいしたものだなと。

ただ、このレンズだけではやはり不自由さを感じることも事実。撮り歩いていて、あと少し引き寄せたい、あと少しボカしたい、と感じることは一再ならずありました。Lumix S 20-60には今後も中心選手として活躍してもらうとして、足りないところを補うのに1本だけ買い足すならどうすればよいでしょう?

ああ、こういう浮ついた気持ち、ヌマヌマしい危険な感覚は久しぶり(笑)。いまわたしの資金調達は青息吐息なので実現するかどうか怪しいですが、ちょっと真面目に考えてみました。

金欠非力なマルチマウントユーザーとしては、そもそもフルサイズのカメラの主戦ゾーンは広角・標準域、せいぜい中望遠域までと割りきっています。高望遠で撮りたいような局面では、大きくて重たい(おまけに高い)フルサイズ機材じゃなくてAPSCやMFTを賢く使おう、と。

とすると、わたしがこのタイミングで目配りすべき「次の1本」候補はこの3点ではないかな。

■LUMIX S 24-105mm F4
テレ端105mmまでカバーできるワンランク上の標準ズーム。そこそこ大きくて重い680gはなんとか許容範囲かもしれないが、ワイド端24mmなので20-60の完全上位互換とはならない。標準ズーム2本使いするか、24-105に切り替えてワイド側を補う1本をさらに増やすか・・・。

■SIGMA DG DN 105mm F2.8 MACRO
シグマArtラインの単焦点マクロで中望遠域を補完。ただし「標準ズームの他にもう1本持ち歩く」レンズとしては715gはいささかヘビー過ぎるかも。

■SIGMA DG DN 90mm F2.8
小型軽量295gのシグマiシリーズ単焦点は「もう1本持ち歩く」レンズに相応しい。マクロレンズのような使い方はできないがそこそこ寄れる(50cm)のも良い。ただ、中望遠域の補完として90mmでは少し短いので結局1本では済まなくなる恐れも。

一長一短とはまさにこのこと。少し時間がたてば考えもまた変わるかもしれないし、あれこれ思い悩むのも楽しみのうちということにしておきましょう。

この記事が誰かの何かの役に立つなどということはけして無さそうですが、例によって備忘録を兼ねて、お目汚しまで。

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