あしかがフラワーパーク(1)

以前から一度行ってみたいと思っていたあしかがフラワーパークに行ってきました。

あしかがフラワーパーク 【 公式サイト 】
花の芸術村 あしかがフラワーパーク オフィシャルウェブサイト。8つの花の季節をテーマに季節感あふれる庭園をつくりこみました。それぞれのテーマに合わせ数百種の花木が季節をいろどります。是非一度、ご来園ください。

ゴールデンウィークに花の盛りになって客足が本格化する前に訪ねておこうと、少し早く4月下旬に行ってきたのですが、入場客の方は既に十分以上に本格化していて、なかなか大変でした。なにせ年間でこのパークが最も人気を集めるイベント「大藤まつり」のシーズンですから。

というわけで、今回は「あしかがフラワーパークで藤の花を撮ったぞ・昼の部の巻」ということでいってみようと思います。

臨時入場口の「西ゲート」を入るとすぐに、「大長藤」の藤棚です。
大長藤の藤棚はこのパーク最大の呼び物のひとつです。見ての通り見事な藤棚で写真に撮らずにはいられないのですが、実はこれでもまだ花を伸ばしている途中で、最大の見せ場はまだもう少し先。

園内には大長藤、大藤、白藤、うす紅藤、黄花藤など、異なる種類の立派な藤棚がたくさんあり、それぞれ少しづつ日程をずらして見頃のピークを迎えるので、4月下旬から5月中旬までいつ来ても何かしら見頃の藤を観ることができる、という仕掛けになっています。

この日見頃のピークだったのは「大藤」の藤棚。
藤の花の写真は、どうしても藤棚で下から上を見上げることが多くなります。特に大勢の入園者でごった返す日には人影を排したくなるので、こういう構図の写真ばかりになってしまいがち。

綺麗で花のボリュームが表現できて良いのですが、こればかりで単調にならないようにあれこれ無い知恵を絞ることになります。

白藤のトンネル。タテ構図にした上で、望遠レンズで見物客の頭を入れて前後方向の距離感を見せながら、圧縮効果で見ごろのピークが近い白藤の花の密集度を高めました。

もう少し”白い”印象を強めるように明るく仕上げた方が良いか、ちょっと迷いましたがここは観たままに近い自然な感じで良しとしました。

次に、これもありがちですが、藤棚の元になっている木の幹を構図に入れて「(ここから)枝が広がっている」感を醸し出す。

大藤の木のなんと生命力に溢れて立派なこと!
”生命力”のイメージで垂れ下がる緑の前ボケなんて入れてみたりして。

ところで、現地到着が午後だったので、朝の柔らかい光で撮るというわけにいかず、初夏の強めの日差しがつくるコントラストの始末にけっこう手を焼きました。
少しカメラが上を向くと藤棚の上から漏れてくる強い光を捉えるせいで藤の色が相対的に暗くなってしまいます。これを上手く持ち上げるのはなかなか難しい。

この際だから、このコントラストそのものが題材にならんかと「うす紅藤」の藤棚で試してみましたが、永世ビギナーの浅知恵ではうまくいきません。

また、園内には棚を吊らずに独立して植えられた藤の木もたくさんあって、それぞれ見事な花を咲かせていました。花を撮るには薄曇りが吉、などと一般的には言いますが。陽射しを浴びて元気いっぱいの花も良いものです。


こういう木には好きなだけ寄って撮れるので、ふだんはあまりできないこと=藤の花びらを大写しにすることもできます。

藤の花はけっこう凝った形なのだなと、あらためて知るわたし。

少し長くなりましたが、「昼の部」の最後に遠景で撮った写真を2点。

実は「藤の花のライトアップ夜景+水鏡」を撮るというのが今回のわたしの最大の狙いなのです。午後到着で入園したのは夜まで粘る前提だったからで、いろいろ撮り歩きながら、各所の藤の咲き具合や水辺が狙えるロケ場所の有無などを点検して回りました。

結論として↑の最後の写真の「うす紅藤の橋」がこの日狙うには最も良いのではないかと考え、撮影場所のめぼしを付けた上で、ここで日暮れを待ってしばし休憩です。

ということで、このつづき「夜の部の巻」は次回。

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