CP+ 2023 オンライン

過去3年オンラインイベントとなってしまっていたCP+が、今年は久しぶりにリアル開催となったので楽しみにしていました・・・

CP+2024 カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」
カメラと写真のワールドプレミアショー「CP+(シーピープラス)」のオフィシャルウェブサイト。各種イベントや出展に関する最新情報のほか、日本とフランスで作品展示ができる写真賞「ZOOMS JAPAN」も実施しています。

しかし、諸般の事情で会期中に横浜の会場を訪ねることができなくなってしまいました。せいぜいオンライン配信をいくつか視聴するのが精いっぱい。会期の間にかろうじて見ることができたいくつかの配信について感想をメモしておいて、今年のCP+参加の備忘録としておこうと思います。

(日程・時刻順不同)

■NINJAV+とATOMOS CONNECT 沖縄撮影実践セミナー(竹内 錬さん)

CP+2023 ATOMOSオンラインコンテンツ – MEDIAEDGE

動画について初心者未満の全くのド素人のわたしですが、カメラ+モニター+ネットワークアダプタ+クラウドサービスで動画編集を自在に進めるソリューションの解説は非常にわかりやすくて楽しめました。とはいえ、自分がこういうもののユーザーになる日は来るのかなあ?と半信半疑で見てましたが、作例で使われているカメラがLUMIXのGH6やS5IIだったので、いや案外遠い日のことではないかも、と思いなおしたりもして。

■小籔、カメラを語る!(小籔千豊さん 久代萌美さん)

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

28日までの限定配信なのでリンク切れちゃうかな。これ、かなり面白かったです。カメラも写真も何も知らなかった若き日の小藪さんがアレコレを経て円熟のQ2使いになるまで、どうやってこの世界にハマっていったか、何が楽しいか、何が欲しいかを軽妙に語ってくれました。プロのモデルさんの「撮られる技術=撮りたい表情やポーズを撮らせてあげる技術」に感心した話が印象に残りました。小藪さんがバケペンや645ZなどPENTAX機に興味深々なことがわかって、ちょっと嬉しかったりして。

■中井精也流 写真がもっと面白くなる秘密

エプサイト・フェスvol.4|エプサイト|エプソンのショールーム|エプソン
初心者でも上級者でも写真がもっと面白くなるオンラインイベント エプサイト・フェス vol.4

エプソンさんのプリンターと用品を使って自分だけの「写真集」を作って楽しもうというミニセミナーでした。中井先生のベトナム紀行写真で実際に写真集を作るプロセスを追体験できて、セミナー内容そのものと先生のゆる鉄写真がダブルで楽しめました。エプソン873Tいいな、まじで買おうかな。ただしエプソンさんの配信サイトへのログインの判りにくさはちょっと許せないくらい×××です(個人の意見です)。

■風景写真における三脚の必要性(辰野清さん&栄馬智太郎さん)

レオフォトジャパン
三脚ブランド「レオフォト/leofoto」 チャンネルでは各製品の機能や撮影テクニックの紹介をしていきます。 2023/3/25より埼玉県川口市にショールームを開設。 ショールーム内にはギャラリーやセミナールームも併設。 また、ショールームでは現行商品のほぼすべての展...

CP+配信コンテンツへの直リンクではなくレオフォトさんのYouTubeチャンネルです。普段はちゃんと風景を撮ったりしないわたしですが、辰野先生と栄馬先生のお話をまじめに40分聞いてたいへん勉強になったので、少し長くなりますがメモを残しておきます。

  • テーマ=辰野先生サイン刻印入り三脚限定モデル364CTKの紹介(予定価格 118000円 限定100セット)
    この製品化にあたり、どこにこだわって製品化したか、ということが先生方が考える「風景写真で三脚に求めるもの」そのもの
  • 天候や足場状態に影響されない安定性と頑強さ
    -足場の悪いところでの長秒シャッターにも耐えてほしい。そのために、開脚角度を広げて安定性向上。緩い足場・雪面でのスパイク石突のオプション装備
  • 撮影の自由度を高めるための脚高確保
    -川の中や窪地での撮影の可能性を広げたい。そのために、機内持ち込みギリギリサイズまで脚高アップ。
  • 荒天(雨・雪)に機材を守る傘装備機能重視。
    -いちいち締め込まない&簡単に傾いたり落ちたりしない&なおかつ、強風で煽られない(三脚は倒れず、傘だけ飛んでいってほしい)。そのために工夫を凝らした結果「シャフトを切った傘を専用ホルダに差し込むだけ」の構造に。
  • 微調整調整自在の自由雲台+ギア雲台(オプション)の組み合わせ
    -構図を追い込む時に自由雲台では「何度もやり直し」になりがち。だから自由雲台で凡そのフレーミングをした後からギア雲台で構図を追い込むのが合理的
  • その他のTIPS
    -深い雪の中に三脚を立てる時は脚を広げて押し込んでもダメ。あまり広げず突き刺す方が良いし、三脚を壊さないで済む
    -色付きの傘は色被りのもと。黒なら晴れキリに使えるし、透明なら傘を差したまま上方向のフレーミングができる。
    -丈夫で思い三脚ならば、グリップがふたつ欲しい。ダイアモンドダスト撮りのような厳寒撮影ではなおさら。
    -しっかりした三脚なら、伸ばす時に定石通り上から(太い方から)でなくても良い。下から先に伸ばして一番上で脚の長さを微調整する方がずっと楽だから。

講演の内容はたいへん勉強になりました。講師の先生おふたり、三脚扱いの実演をしながらハンドマイクを持ったり置いたりで大変そうでした。レオフォトさんはせめてワイヤレスのピンマイクを用意しておくとよかったのに。

■唯一無二の鉄道風景を求めて(中井精也さん)

CP+ CAMERA&PHOTO IMAGING SHOW 2023 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
2月23日から2月26日まで開催のCP+2023 のソニーのブース特設サイト。スぺシャルセミナーやワークショップの情報を更新中!

これも特設サイトだから、そのうちリンク切れちゃうかも。

パシフィコ横浜の会場には行けなかったのですが、近くの野毛のギャラリーで開催されていた「ゆる鉄画廊NOMAD」にはちょっとだけ立ち寄ることができました。急ぎ足で作品を鑑賞するついでに、ちょうど在廊中だった先生ご本人ともお話しできて、その上買った冊子にサインまでいただいて、大満足。

ソニーブースから生配信されたこの講演は、只見線で「唯一無二」を目指して粘って身体を張って撮る話。いつもと変わらぬ軽妙な自然体のトークで楽しませていただきました。中井先生が「純正のレンズしか使わない」は初耳でちょっと驚いた。
その丸い風貌や柔らかい物腰、「ゆる鉄」の作風とは裏腹に、先生の活動自体は非常にエネルギッシュですね。大したものだと思います。

以上で、わたしのCP+ 2023はおしまい。
こうして並べてみるとオンライン参加でもそこそこ楽しんだみたいで自分的には慰めにはなります。ただ、来年は会場に出掛けていろいろ見たり触ったりしたいものです。

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