ドイツ・ハンブルク散歩 その2

旧サイトから転載した記事なので内容齟齬やリンク切れなどの不備が生じていることがあります。
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ハンブルクはエルベ川沿いに開けた国際的な港湾都市です。

そのハンブルク港のウォーターフロントに、巨費を投じて建てられ2015年に完成したコンサートホールがこちら。
エルプフィルハーモニー・ハンブルク。

古いレンガ造りの倉庫の建物の骨格を活かして、その上に中空構造・ガラス張りのシンフォニーホールをぶっ立てるという荒業で、設計も施工も困難を伴い、予定を大きく超過する工期と予算に市議会は大荒れ。苦難の末に出来上がったホールだと、テレビのドキュメンタリー番組で見たことがあります。音響設計は日本の会社が担当した、とも。

ぜひ見物してみたいものだと思っていました。

コンサートのチケットを持ってなくても中には入ることができる、と聞いてきましたが、予想以上にハンブルクっ子の人気を集める新名所になっているようで、混みあっていてとても入場できません。写真で、中ほどの階のバルコニーテラスに人が溢れているの、見えますよね?

フィルハーモニー入場をあきらめて、仕方なく運河沿いを散歩して帰ることにしました。
しかしこれがなかなか楽しかった。

港から続く運河沿いのレンガ作りの倉庫街は、港町ハンブルクが貿易で発展する歴史を古くから支えてきました。要は横浜の赤レンガ倉庫の「本家」みたいなもんです。ただし規模は横浜の優に10倍以上。

雨がそぼ降る風景もまた良し。絵になる街です。

運河のまわりに立ち並ぶレンガ作りの倉庫群。現役のものもあるらしいですが、今は貨物船ではなく、こうして遊覧船が通ります。

歴史あるハンブルク港で、このあたりが開港初期の町並みが残っている一角らしいです。

旧い商家の建物の向こうに、運河越しに見えているのが最新の音楽ホール、この対比がなんとも秀逸。

ちょっと景色が開けました。あいにくの空模様ですが、ヨーロッパの街にはくもり空も良く似合いますね。

というわけで、ハンブルク運河散歩でした。

PENTAX Q7片手のドイツ訪問編が続きましたが、このくらいにして日本に戻ることにしましょう。

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