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梅雨明け前の連休のとある日、東京・品川区にある原美術館に行ってきました。
著名な現代美術の拠点ですが、私はこれが初めての訪問。門の前を通ったことは何度もあるのだけどなぜか 縁がありませんでした。 来年の1月に閉館する予定と報じられていて、これはまずい、早く行っておかねばと思いつつ、伸ばし伸ばしになってました。
Panasonic GX7mk2とLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mmを手に、今日こそは。
というわけで、品川駅からバス3分+徒歩数分で現地にやって来ました。
品川区北品川、通称・御殿山の高級住宅街の一角、現代美術の拠点は雨の中ひっそりと佇みます。
正門を入ると前庭はこんな風景。長梅雨の雨がそぼ降る中ですが、洗われた緑色を愉しむ気で見れば、これもまた良し。
アレの流行のおかげで時間帯ごとに入館者数が制限されているので、あらかじめ予約して名前を登録した上での入場でした。
常設以外のこの時の展覧会は「メルセデス・ベンツ アート・スコープ 2018-2020」。メルセデスがスポンサーで、日独の気鋭のアーティストを招聘して相互で展覧会を、というような催しだったようです。私には、わからないなりに結構楽しめた作品と、ただわからないままだった作品がまちまちでした。
いくつかの有名な常設展示作品もあって、ようやく今回見ることができました。
残念ながら展示作品は撮影不可。お許しをいただいた館内風景だけ少しばかり撮ることができました。
建物自体が、アーティスティックで感嘆に値します。
こういう静かな環境だと、小さなシャッター音で使えるミラーレス機は使いやすくて助かりますね。
併設のカフェ。中庭に面した明るいテラスですが、この日は雨。ガラス扉で仕切られていました。
静謐、風格、本物、余裕、高級、文化、教養、高感度・・・普段の私にあまり似合わないものがいっぱい詰まった美術館でした。でも楽しい。というかここが閉館するのは惜しい。似合わないもの見たさで閉館までにまた来たい。
次は夕方に来て、このガーデンカフェでワインだ、と密かな決意。