久しぶりにタクマー(1)

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梅雨入り前の貴重な晴れの日、在宅で仕事をちゃっちゃと片付けて夕方にポッカリと時間が空いたのです。唐突に、どこかに「夕方の街角」を撮りに行きたいぞ、という気持ちがムクムクと頭をもたげたのです。

そうだ、夕方といえば谷中の「夕焼けだんだん」。実際、夕方にあそこに行ってみたこと無いよな。今日はチャンスかも。

あ、なんか今、さらにムクムクと心に新たな雲が。谷中ならオールドレンズでノスタルジックに撮るといいんじゃね? と。

とまあこういうムクムクの連鎖のお陰で、PENTAX KPに Auto Takumar 55mm F1.8 を付けて日暮里駅にやってきました、谷中に向かう駅前の何気ない道で、すでに夕方の良い雰囲気が醸し出されてます。

実はKPにタクマーレンズ付けるのが物凄く久しぶりなんで、ここに至るまでいろいろやらかしてはいるわけです。M42アダプターがなかなか嵌まらないとか(単なる不器用)、やっと嵌まってレンズ付けたら焦点距離入力ができず手ブレ補正も効かない(単なる絞り環の有効化漏れ)とか、あれ55mmのキャップが無いぞ(単なる物忘れ、尻ポケットに入ってた)とか。

でもまあ、この1枚撮る頃にはすっかり谷中をオールドレンズで撮る自意識過剰の渋いオヤジになり切って(笑)歩き始めてます。

で、今回の目当てにしてきた、夕方の「夕焼けだんだん」です。

上下の2枚は smc Takumar 135mm F2.5 で撮ってますね。きちんとピントが合うと実に切れ味良い写り(当社比)をしてくれます。

ちょっとまだ「夕焼け」には陽が高いんですがね、この後、この時間に撮っておいて良かったことがわかりました。

というのも、少し時間が経って、かなり陽が傾いた頃にもう一度同じところから撮ろうとすると、この通りすでに「だんだん」はすっかりビルの日陰になってしまったのです。

この写真から後はすべてAuto Takumar 55mm F1.8を使ってますね。私が持ってる Takumar は28mm, 50mmMACRO, 55mm, 135mmの4本ですが、この一番古い55mmが一番使いやすい気がします。

同じ構図でもう1点。上の写真の直前に撮ったもので、ピンボケに加えて派手に水平が狂った失敗写真なんですが、自分としてはこの方が面白いかな、と思ったり。

それにしても谷中銀座商店街、このご時世の平日夕方にしては、ちょっと人出が多くて密かも(苦笑)。

階段上の陽差しは陰ってしまいましたが、まだ少しだけ明るかった場所を見つけて、下から1枚。

はい、すごい説明的な写真で(苦笑)すみません。谷中の現場からは以上です。
今回もいつも通りRAWで撮ってLightroom現像ですが、特にコントラストや彩度を盛ったりせず、素直にそのままjpgに仕上げてます。Takumarレンズの年代のわりに古色蒼然としない素直な写りは、こういうちょっと郷愁を誘う「昭和」な場面に相応しい気がしますね。

同じ場所の写真ばかり、しかも延々と縦位置の間延びしたブログ記事におつきあいいただき、ありがとうございました。次回は谷中のその他の写真を紹介しましょう。

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