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基本的に、旅行用の荷物を重くしたくないので、鞄の中に忍ばせるカメラ・レンズは、Panasonic GX7mk2＋軽量ズームだったり、さらに小さなPENTAX Q7+Qマウントズームだったり、です。
ただ、写真を撮ること自体が旅行のメインテーマの場合は、少し重くなって嵩張りますが、一眼レフとそのレンズ（私の場合はPENTAX KP＋Kマウントレンズ）を鞄に詰めることになります。前回まで掲載した京都旅行でもそうでした。
で、その時にどんなレンズを選ぶか、いつも迷いに迷ってしまう、という話が今回のテーマです。
どこでどんなシャッターチャンスがあるか判らない旅先では、どんな被写体にでも対応できる標準ズームレンズは必須でしょうし、天候が怪しければ防滴性能は欠かせません。したがって最初の”当確”は、HD DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR です。これは順当なところ。
問題はそのあと。
私は旅行に車を使うことが少ないので「使うかどうか判らない道具を、とりあえず車には積んで行く」という選択肢がありません。しかも旅行鞄はできるだけ軽くしたい派なので、道具の取捨選択は結構慎重です。
望遠レンズをどうするか？
望遠で遠い位置から「抜く」ような絵や、背景を思い切りボカす絵、または遠景をぐっと引き寄せて圧縮するような絵を撮りたくならないか？ そりゃチャンスがあれば使いたいけど、現場に立たなきゃ、何とも言えない。HD DA 55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR RE はいつも当落微妙。
単焦点は？ じっくり良い絵を撮るなら必須？
うん。そうは思うけれども、時間に追われることも多い旅行先で、どこまで使い道があるか、と考えると躊躇うなあ。
いやいや、旅先でこそ、フットワークよくスナップを撮っていくことが大事だぞ。むしろデカい標準ズームより軽くて小さい単焦点こそ優先でしょ・・・脳内大論争。
smc DA35mm F2.4 ALやDA 50mmF1.8は最後まで鞄を入ったり出たり。
荷物を絞り込むなら35mmや50ｍｍの画角は標準ズームでいい、と割り切ろう。悲しいのは寄りたい時に寄れない、ボカしたい時にボカせないことだから、標準ズーム以外に何か持っていくなら90mmマクロが正解。寄れるし、背景がボカせるし、これくらい使えるレンズは他にないよ。花でも虫でもどんと来い！・・・そういう考え方もある。でも90mmマクロはけっこう嵩張るし、雨が降ったら、出番無しなんだよなあ。
TAMRON SP AF90mm F2.8 Di MACROが最終選考を突破するのはなかなかハードルが高い。
風景を撮る時の”あるある”。標準ズーム広角端の16ｍｍだと（APSCだから）今一歩拡がりに欠けるんだよな。滅多に見れない風景と出会いに行くんだから、追加で持って行くならまず広角。
・・・わかる。わかるけど、16mmより画角の広いレンズは魚眼しか持ってないんだ。標準ズームの次のチョイスが魚眼って、ちょっとヘンじゃない？
smc DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5EDを荷物に加えるのは決断が要る。
これ以外にも
・オールドレンズは今回お呼びか、お呼びでないか
・一脚（三脚は重くて論外）はどうする
・カメラ用リュックは持っていくか
・雨対策はどこまで
など、考えないといけないことはいっぱいあります。
あーでもない、こーでもないと、旅行鞄と部屋中に広がった撮影道具を前に逡巡を繰り返している私は、他人から見たらさぞ滑稽なことでしょう。
そして、結果発表（笑）。ゴールデンウィークの京都旅行では、結局、標準・望遠ズームと50ｍｍ単焦点の３本を持参し、望遠ズームは全く出番なし、50mm単焦点を付けたのは旅程中で1回・5分ほどだけ。ほとんど標準ズームつけっぱという結果に終わりました。なんともはや（苦笑）。
でも、そういう準備のあれこれが旅行前の愉しみでしょう、って？
いや、新しい機材を試す前などで愉みな時もありますが、たいていやりたいことをあらかじめいくつか諦める作業なので、苦行とは言いませんが結構辛い作業だと、私は思います。
これで、当てが外れてたいした写真が撮れずに帰ってきた日にゃ（残念ながらたいていそうなる 笑）、その辛さの報われないこと。
なんかに似てるな、これ。と思ったら、あー、またあれだ、ゴルフと似てるわ。
ロングアイアンかユーティリティか、FWを入れるかSWの本数を増やすか、パターはどれを持っていくか・・・前夜あれこれ考えるわりに、スコアはいつも 以下略。
ちょうどゴルフから遠ざかった頃にカメラをいじりはじめたから、
私にとっては、両者はどこかでつながっているのかも。
最後まで見ていただいて、ありがとうございました。
