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ドイツ出張の帰路、僅かですが休暇をとってロンドンに立ち寄りました。
目的は「映画”Skyfall”の撮影地を訪ねるロンドン聖地巡り」です。歴代の007映画の中でもとりわけロンドン中心部ロケが多用された作品で、英国短期滞在のファンが「聖地巡り」を楽しむにはうってつけの作品。お供のカメラはLUMIX GX7mk2です。
以下、少々ネタバレを含みつつ紹介していきますので、ご注意を。
分かる人にはわかる、まずはこちら。じゃーん。
左様です。英国情報部MI6本部であります。この後すぐに夕陽が射して、メリハリの効いた写真も撮れたのですが、映画のこのシーンと比べるには少しくすんだ色合いのままの方が良いかと。
この建物はボクソール橋の袂にある実在のMI6本部で、このアングルで見えているのは実は「裏側」。映画には登場しない正面玄関は、こんなふうです。
当然、観光客が立ち入ることができるビルではありません。この日は平日でしたが、けっこう厳しくシャットアウトされている感じでした。門前の白い車は某国の工作員が密かに盗聴をしている車、では絶対に無いと思います。多分。
すぐ最寄りの地下鉄の駅の構内ポスターで、BBCのサスペンスドラマらしい番組の広告ポスターが掲示されていて「この犯人、MI6はまだ捕まえられないのかい?」と挑発(笑)しておりました。英国人のきっついユーモア、嫌いではありません。
この爆破の直前、Mは007を派遣した任務の失敗の件で上司に呼び出しをくらっていてその帰路だったわけですが、呼び出されていた先がこちら。
映画では憮然としたM(ジュディ・デンチ)が車を降りてくるシーンですが、現在は花なんか飾られて可愛くなっております。こちらで間違いありません。
泣く子も黙る政府機関の重要施設で、映画内での設定ではウエストミンスターの国会議事堂近くということになっていますが、実際は地下鉄タワーヒル駅最寄りにあり、ホテルないし貸しホールになっているようです。
私が写真を撮った日はどんより曇っていました。WBを昼光で撮って、柱の色がこのくらいくすんで赤っぽくなりましたが、映画では色温度を少し下げてさらに白亜に見えるように修正してるかな、とか、想像が膨らみますね。
聖地巡り、なかなか楽しくなってきました。
ついでに、このホール、映画中盤でMが大臣から査問を受ける時にも使われていて、その査問会場を、テロ組織の親玉でこの映画での敵ボスであるシルヴァ(ハビエル・バルデム)が急襲するわけですが、シルヴァの脱出とそれを追う我らがジェームズ(我らがダニエル・クレイグ)の追跡シーンにもこの建物の裏手が登場します。
眼下の道路の様子が変わっちゃってて、ちょっとわかりにくいですが、後ろ姿のジェームズの頭越しに見えているレストランの看板が目印になるかと。
で、シルヴァの逃走を見送った後、ジェームズがMI6の車を無断で奪い、Mと共に姿を隠すわけですが、その脱出ルートが、シルヴァの逃走車とは反対側の角を曲がったこちら。
ああ、映画とはアングルが少し変わっちゃいましたね。でも左手奥のビルの1階に並ぶ柱は、そのまま残っています。
ここまで、ジェームズはまだ後頭部しか登場せず(笑)。
次回に続きます。