撮った写真をどんな具合に仕上げるかという”ルック”の設定はとても重要です。
その点LUMIXが提供してくれる”ルック”は、もともとカメラに実装されている多彩な”フォトスタイル”に加えて、最近では動画との垣根を越えて”リアルタイムLUT”として提供してくれるものも増えています。使いこなせないほど豊富な選択肢があって、大変心強い。
ただひとつの領域を除いて。
モノクロ写真の”ルック”について、LUMIXは階調豊かでキメが細かい、要はライカっぽい仕上げが得意で、いくつかのバリエーションを提供してくれています。たとえば、先週アップした写真ですがこれもその一例。
これはこれで気持ち良い仕上がりで納得しています。しかし、ときどきこういう感じと対極の仕上げ、つまり黒潰れ白飛びを厭わない乱暴なコントラストでキメが粗い、ある種荒涼とした硬派な印象のモノクロ写真が欲しくなることがあるのです。
昔、PENTAX K-70で撮ってた頃の写真。「ハードモノクローム」というルックが搭載されていて、お気に入りでした。
これに類する絵作りをしたくなる気分の時が、たまにあるのですが、残念なことにLUMIXのフォトスタイルには、今のところこれに応えてくれる選択肢が無い。
無いなら、作ってしまえ。
ということで、先日PhotoLab8のパラメータを見様見真似でいじって、プリセットの自作に挑戦してみました。いわば「なんちゃってハードモノクローム」。
実はこれまで似たことをLightroomでもRawTherapee(ART)でも試してきました。ツールによってどこをどういじるかは変わるのですが、今回はどうアプローチしましょうか。
PhotoLab8のプラグインとして使っているFilmPack7の中に、”Rollei Retro 80’s”というきつめのコントラストをバッチリ決めてくれるモノクロ写真のプロファイルがあるので、これを手掛かりにしましょう。
まず素のRAWに”Rollei Retro 80’s”を当てた上で、コントラストをさらに強調するべくトーンカーブを微調整します。キメの粗さを加えるためにはいろんなやり方があるはずですが今回は”粒状感”の強さとサイズを大胆に盛ってみました。最後に色温度を少し下げて画面を引き締めれば、だいたい出来上がり。これを自作プリセットとして登録します。
さっそく一つ上の写真と同じRAWファイルに適用してみたら、こうなりました。
なかなか良い塩梅の硬さ粗さ加減に仕上がってくれたように思います。
調子に乗ってもう1,2点。
東京ミッドタウン六本木のアトリウムの屋根を見上げるの図
もう少し「粒状感」を盛っててもいいかな・・・でもやり過ぎはあざとくなるし、テクスチャーが荒れ過ぎるのも嫌だしなあ・・・検討課題は尽きません。
屋外展示されたオブジェを遠すぎる距離から無理やり撮るの図。
写真的にはアレな1枚ですが、芝生や樹木もそれほど破綻しない見え方をしてくれるのは確かめられました。
というわけで自作プリセットを作ってみたの巻でした。モノクロ写真現像の欲求をとりあえず満たして小さく自己満足する程度には、使い物になりそうです。PhotoLab8に熟達するまでの道のりはまだ果てしなく遠いですが、今回は小さな小さな一歩を刻めたかもしれません。
善哉々々。


