昨年末にSIGMA製レンズをふるさと納税返礼品で入手した縁で、先月末に開催された福島県磐梯町の「フォトウォークばんだい2024」というイベントに参加してきました。
朝7時台の東北新幹線で東京を発って会場の磐梯町役場に到着したのが10時過ぎ。
もともと会場に予定していた公民館が衆議院選挙の投票所になってしまった関係で、役場の2階の小ぶりな会議室に変更になったのだそうです。でも少し手狭な部屋に20名あまりの参加者と、主催の磐梯町振興公社さん、協力企業のSIGMAさん、EPSONさん、講師の大門美奈先生ご夫妻まで総勢30名以上が集まったおかげで、最初から温かい一体感がありました。
なぜ磐梯町なのか、なぜSIGMAなのか。
この町にSIGMA会津工場があり、レンズもカメラも同社製品はすべてここで生産されているのです。働き者の会津ピープルが支えるSIGMA、SIGMAが拠って立つ地元の町、これは応援したくなるじゃないですか。
オリエンテーションのあとは、近くの古民家食堂で地元食材を使った美味しいすき焼きランチのおもてなし。酒豪で知られる大門先生がすかさず「ビールを」と追加注文すると追随する参加者多数(笑)。
ランチ後は慧日寺や磐梯神社など町内のフォトスポットで思い思いに自由撮影。
期待した紅葉の塩梅がまださほどでもないことと、概ね曇天の下だったことは残念でしたが、それでも町内そこかしこに撮りたくなる被写体が溢れていて、あっという間の2時間半でした。
15時に再集合して、全員の提出写真に対して大門先生から講評をいただけたり、EPSONさんがこれはと思う写真をプリントしてくれたりして、楽しい刺激に満ちた「フォトウォークばんだい2024」でした。
他の参加者の皆さんの素晴らしい写真に紛れるようにそっとわたしの2点もご覧いただきました。
LUMIX S5 + SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II
LUMIX S5 + SIGMA 17mm F4 DG DN
大門先生からは「暗部に破綻が無くて(カメラの性能が)良い」「柿の存在感に加えて(運よく写り込んだ)道と民家の構図が良い」と慰めまじりのご講評をいたました。
そうそう、大事な情報を漏らしてました。今回のイベントの参加は「SIGMAしばり」。撮影に使うカメラボディまたはレンズが必ずSIGMA製であること。自前機材の持ち込みだけでなく、あらかじめ申し込んておけば、FPなどのSIGMAボディやL/XマウントのSIGMA製レンズが貸し出してもらえます。
わたしは自前のLUMIX S5とSIGMA iシリーズ単焦点を持参した上に、SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN IIをお借りしました。FPボディやArtラインの単焦点レンズを試してる参加者も多かったですね。LUMIX機での参加はどうやらわたし1人で、レンタルを含めてSIGMA FP/FP Lが多数派。あとはFUJIFILM機と大門先生つながりらしきLEICA使いの方がそれぞれ数名。
講評会では、SIGMAボディのインパクトの強いカラーモードのバリエーションが記憶に残りました。レンズはどちらかというと淡麗な写りなのに、現像処理でクセが強めなのは面白い。あと厳密にシンメトリーに祠の正面を撮ったり、真ん中に点構図で虫の抜け殻を置いたり、緻密に計算された構図が勉強になる作例も多数。
最後に、LUMIX使いだったことのほかに、わたしがマイノリティだったことがもうひとつ。
地元の会津・福島のほか、新潟、東京、一番遠そうな人は大阪からなど、様々な地域から参加者が集まっていましたが、皆さん自家用車来場で、鉄道利用者はわたし1人だったようです。帰路に陽が落ちた後、乗客まばらな磐梯町駅で列車を待つ寂寥感はなかなかのものがありました。
おまけにこの日、磐越西線は列車と鹿の衝突(!)という事故があってかなりダイヤが乱れたので、そのとばっちりも受けて・・・というのはフォトウォークとは関係ない別のお話ですね。
次回は、せっかくなのでフォトウォークでの撮れ高をもう少しだけ紹介することにします。