会津本郷焼と会津若松

数回にわたって、会津避暑旅行の記事を掲載してきましたが今回がいったん最終回です。まだ残っている何点かの写真を紹介しておきましょう。

これ、なんだかわかりますか?

当地には、会津本郷焼という伝統の焼き物の歴史があり、会津美里(みさと)町の一角で陶器・磁器の窯が現存して生産をしています。窯元の数は13を数え、江戸時代以来の伝統的な焼き物を伝える窯元もあれば、若い陶芸家が現代的なアレンジに工夫を凝らす窯元もあり、バラエティに富んだ構成が魅力です。

で、上の写真は、今年の「会津本郷せと市WEEK」のキャンペーン参加者に対するノベルティ(景品)の、窯元謹製の手作り陶磁器ボタン。期間中3箇所の窯元で買い物をすると、好きなボタンをもらえるという趣向で、会津本郷陶磁器会館の受付に展示されているものを撮らせてもらいました。

今回の記事の写真はすべてLeica DG SUMMILUX 25mm F1.4を使っています。

次の写真は13の窯元の中でも格式を誇る富三(とみぞう)窯のぐい飲み。「椿の富三」と言われる鮮やかな椿の絵付けが特徴です。

これらの作品は、もちろん窯元さんを訪ねて買うこともできますが、陶磁器会館に多くの窯元が一堂に出品展示してその場で販売されているので、いろいろ選びたいわたしのような人は会館で買い物するのもまた良しです(地元の人に聞いた話では、こことは別に会津若松の繁華街にも本郷焼の売り場があるらしいです)。

会館の展示・即売場はいたってオープンで見やすい、こんな感じ。

わたしは、何年か前の夏の「せと市(各窯元が露店で店を出すイベント)」で飯椀を手に入れて以来、何かとここに足を運んで、いろんな窯元の陶磁器をその時の気分で少しづつ買うようになりました。家庭で使う茶碗、湯飲み、コーヒーカップ、小皿などずいぶん会津本郷焼のものが増えてきました。各窯元のテイストの異なる品物がバラバラに増えるのですが、それがまた楽しい。

お値段的にも、日常に使う食器として大丈夫なものが大半です。今年もまた少しだけお皿やカップを買うことができて(残念ながらボタンがもらえるほど買いまわる時間と資金は無かった)、大満足。

そろそろお昼時が近づいたので、今回の旅行最後の食事は会津若松市内のいさみ食堂へ。

こんなでっかい写真を貼るほどの暖簾ではなさそうに見えますが(笑)、見かけよりずっと凄いお店なんです。

何十年も前に会津若松市内に勤めていたことがある親戚が「昔よく食べたおいしいラーメン屋」として教えてくれました。そして今も変わらずオフィス街の真ん中にお店があって、近所勤めの常連さんで毎日にぎわっているという、長きにわたって市民の支持を集め続けている、一見なんてことはないけど凄いラーメン・定食屋さんなのです。

会津らしいしょうゆ味で、濃い色だけどあっさりした味のスープが手打ちの麺に絡むラーメン。けして刺激的ではないけど癖になる、月に一度は、いやもっと食べたくなる味(わたしはせいぜい年に一度しか来れないけど)。この日いっしょにいただいたミニチャーハンについても、たぶんわざと焦がしてある細かく刻んだチャーシューの味が効いてたいへん旨かったということを報告しておきます。

おなか一杯になった後、会津の旅の最後は、有名店 會津壹番館 で午後のカフェタイムを楽しみました。

野口英世博士が幼少の頃治療を受けた医院の建物を使っていて、1階は喫茶店、2階は資料館になっています。わたしが休憩したのは1階のレトロな設えの喫茶店の奥の部屋。アイスカフェオレがたいへん美味でした。

店内の部屋を仕切るドアノブが綺麗だったので、ちょっと失礼して1枚。

はい、ということで今年の会津の避暑旅行はこれでおしまいです。

会津若松駅の駅売店に立ち寄ってお土産五郎兵衛飴を買って帰るのを忘れてはいけませんが、これはまさか知らない人はいないだろうと・・・

えっ、五郎兵衛飴を知らない人がいる? まさか!

しかしここでこの飴の話を始めるともう50行くらい記事が長くなってしまうので、リンク先を辿ってもらうことにして、今回はここまでにしましょう。

最後まで見ていただいて、ありがとうございました。

 

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