長楽館でお茶を

祇園の長楽館でアフタヌーンティーを楽しみました、という小ネタです。

八坂神社の裏手に広がる、枝垂れ桜で有名な丸山公園。その公園の一角に長楽館があります。明治の煙草王にして財界の大立者、村井吉兵衛氏が別荘として建てた絢爛豪華な洋館(竣工は1909年=明治42年)です。

数多の賓客をもてなしてきた長楽館ですが、今は庶民のわたしたちでも、ちょっと頑張ってお小遣いを貯めて然るべき手順で予約さえすれば利用できるレストランになっています。

今回は京都に滞在できる週末の午後を予め狙い澄まして、英国式のアフタヌーンティの席を予約して訪れました。

シックなラウンジに案内されてしばしキョドっていると、運ばれてきたのはアペリティフ(時節柄、ノンアルコールです)。

続いて銀の3段トレーに載ってやってくる軽食やスイーツ。これをつまみながら、たっぷりの紅茶で午後の会話を優雅に愉しめ、ということですね。

優雅なのはテーブルの上だけでなく、顔を上げて周りを見渡せば、ロココ調(というんですか?)の豪華なラウンジ内装に目を奪われます。情けないことにわたしは少々気圧されてしまって、ろくにカメラを構えることができません(苦笑)。

銀器一つ、茶器ひとつ、何をとっても、絶妙に気が利いていて、まさに「非日常の午後」を過ごしている感じ。

ここにこういうティーラウンジやレストランがある、ということは知っていたのですが永らく訪問する機会を得ませんでした。今回は週末滞在の折り合いがついて良かった。なかなか目の保養というか精神修養というか(大げさ)、得難い経験になりました。

以上、東山でアフタヌーンティを愉しむの巻、でした。

タイトルとURLをコピーしました